大きな柳の木があって、いい佇まいだと思って写真を撮っていた。

私自身とは、一切関係ない建物の、駐車場の一角に、植樹された柳の大樹。
駐車場の鎖部分と比較すると、どんだけ大きいかわかると思う。

立派だなぁ。
風に揺れる柳の葉が、なんとも言えなくて。

まったく関係ない場所の木だが、好きだった。


しかし・・

この写真を撮って、しばらくしたら、伐採されてしまったようだ。

まるで、柳の木が名残をとどめるかのように、私に写真を撮らせた見たいだな・・とか思う。

柳の木にも、精霊が宿っていたのかもしれない。

今現在は、工事の音とショベルカーの乱暴な音が聞こえるだけだ。

なんだか、寂しい。