ルマの声に助監督達は
一斉に西島の皮を脱いだ。
遂に正体を現したな。
そっちの方が
遠慮なく倒せて好都合。
さ、みんな!
まとめてかかって来い!
それから数時間後、、
春馬は自宅のソファーで
目を覚ました。
え?
此処は僕の家じゃないか!
そうだ!
部屋はしんと静まり返っており
春馬は思わず、目の前の壁に
かけられている
ハルマニーの絵に話しかけた。
ハルマニー、
あれ?
今日は僕の声が
聞こえていないのかな?
それにしても、、
徐々に蘇る記憶。
西島助監督が4人。
いや、あれは西島さんじゃないと
ルマくんが話していたが、、
本物の西島さんは?
何処かで眠らされていると
言ってたが無事なのか?
それに、、
ルマくんは一体何者なんだ?
西島さん、いや西島さんの
偽物が、ルマくんは超能力者だと
言っていたが、本当だろうか?
でも杉田監督を
何度もダウンさせたり、、
絶対にただの羊飼いじゃないぞ。
ルマくんは超能力で
何か呪いのようなものを
監督にかける事が出来るのかな?
でなけりゃ、ああ何度も監督が
いきなり体調不良を起こす
理由が見つからない。
するとハルマニーの絵が、
こんな表情に変わった。
え?
ハルマニー、
僕が考えている事は
ハルマニーは頷いた。
何が間違いなんだ?
頷くハルマニー。
ルマくんの何を
間違えているのか教えてくれ。
再びこの表情になったハルマニーは
今度は首を大きく振った。
じゃ、杉田監督を弱らせた
ハルマニーは
ハルマニーの視線の先に
あったのは、
壁に立てかけてある姿見。
姿見?
ハルマニー、
何か言いたげに表情を
反射?
鏡、、
そうか!
監督が放つ気持ちを
鏡になって
途端にハルマニーが大正解と
じゃ、体調不良になったのは
だけど、、
だけどだぞ、、
そんな事が出来るルマくんは
やっぱり普通の人間じゃない。