望まないわ！
絶対に！
それを望んだ先には
別れしかないからよ！
ジュンは泣き出した。
春馬はジュンを抱きしめ、
ジュン、落ち着いて。
僕らは何が有っても離れない。
どんな問題も
２人で乗り越えて行く。
そう約束したよね？
ええ、そうよ春馬さん。
ごめんなさい。
いきなり泣いたりして。
ううん。
あんな言い方をした僕が悪かった。
僕の方こそごめん。
でも、高田さん達、
本当に離婚してしまうのかしら？
うん、、
そうだよなぁ、、
ま、最終的には奥さんが、
ご主人の浮気を許せるかどうかに
かかっているんじゃない？
でも結構、強烈な
浮気写真だったからなぁ！
どんな写真だったの？
ご主人の股間に、
女性がガッツリって感じの、、
（股間女性ガッツリイメージ😅）
まぁ！それは、
妻にとってはトラウマ級ね！
そうだ！
もしジュンだったらどうする？
どうするって？
僕の股間に他の女性が、、
それでも最終的には僕を許す？
春馬さんの、、他の女性が？
みるみるうちに涙ぐむジュン。
ああ、、ごめん！
また余計な事を言っちゃった！
春馬さん、酷いわ！
トラウマ級だって言ったのに
そんな想像をさせるなんて！
そうだよね。
本当にごめん！
だけど僕は今、
ニヤニヤが止まらない！
その理由は、目の前の僕の事を
泣くほど好きな女性の存在。
春馬さん、、
永遠にジュンのものだから
安心して！
もう！
春馬さんたら！
高田さん、おはようございます。
あら、三浦さん！
おはよう。
早くからお出かけ？
一瞬、悦子にどう思われるか
悩んだが、春馬は正直に返答した。
はい。
雅、、いえ藤木さんの奥様と
遊ぶ約束が有るので。
藤木さんの？
ああ、雅子ちゃんね。
そうです。
雅子ちゃんです。
毎日一緒に遊ぶ約束をしていて
いつもこの時間ぐらいに、
待ち合わせしてるんですよね。
それを聞くと、
悦子は大きなため息をついた。
そう話せる春馬さんは、
奥様に信頼されて、
そして深く愛されているのね。
え？
あら、ごめんなさい。
いきなりそんな事を言われたら
戸惑うわよね。
私は生前この世で
家政婦をしていたの。
色んなご夫婦を見て来たわ。
そうしているうちに、その家の
ご夫婦の本当の関係を推理するのが
趣味になっちゃって。
（家政婦時の悦子2）
だから、今の春馬さんの返答に
お互いの信頼や奥様の愛が
隠れている事を感じ取ったのよ。
そして、それは藤木さんの所の
雅子ちゃんも同じ。
彼女の事情をご存知なんですか？
ええ。
引っ越して来られた時に、
ご主人と少し話をしてね。
〜その時の回想〜
今度越して来ました藤木です。
妻の雅子です。
どうぞよろしくお願いします。
ええ、こちらこそ！
ね、直人さん！
ちょっとその辺を見て来て良い？
ああ、良いよ！
でも、あんまり遠くに行っちゃ
ダメだよ！
うん！分かった！
藤木さんは、笑顔で走って行く
雅子ちゃんを見送りながら、
すみません。
妻は大人の姿はしていますが、
実は子どもと同じで、、
〜〜〜〜〜
そう言って私に事情を
話して下さったのよ。
そうでしたか。
うちはその事情を妻が聞いて、
僕も知りました。
雅子ちゃんが毎日ああして
天使のように無垢になって
遊んでいられるのは、
ご主人の深い愛情の賜物。
分かるでしょ？
ええ、よく分かります。
うちの妻からも同じ空気を
感じますので。
次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎
内容は全てフィクションです。
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