〜ナレーション〜

結局、工藤が運転する
1台のワンボックスカーで

再びシハンが滞在する

純次の友人宅に向かった一行。
車内では、、


またシハンに会えるなんて、

夢みたい!


どうしましょ?

こんな服で良かったかしら?


何だかもう、今から

ドキドキして来ちゃった!


今頃、

何をしてらっしゃるのかしら?

〜ナレーション〜

車内の女性達を見て、

ため息をつく春馬。


あ〜あ、もう!


僕の勘では、

そんな感じで会いに行く

雰囲気じゃないんだけどな。


春馬くん、、

そう言えば、君は今までそんなに

が働くタイプだったかな?


ううん、そんな事無いよ。

どっちかって言うと鈍い方

はるちゃんにもよく鈍感!って怒られるし。


だから、今回の事だって

勘違いかもしれないとは

思うんだけど、、


でもやっぱり胸騒ぎ

収まらなくて、、


今も胸騒ぎがするのかね?


うん。

しかも、やっぱり

どんどん強くなってる!


そうか。

まぁ、もう1度シハンに会えば

理由が分かるんじゃないか?


そうだよね。

きっとそれでスッキリすると思う。

〜ナレーション〜

その時、急に運転中の工藤が、、


春馬くん!

君の胸騒ぎ理由

分かったぞ!


え?どう言う事?


いいから窓を開けて

を見てみろ!

〜ナレーション〜

工藤の声に、春馬だけでなく

全員がを見た。

そこには、、


あ、、

あれは宇宙船、、


シハンを迎えに来たんだ!


え?何ですって?


忘れたのか?

1週間ほどで迎えが来ると

仰っていたじゃないか!


だって、まだ3日ですよ!

早すぎるじゃない!


だったら、

あと4日は居て貰わなくちゃ!


何を馬鹿な事を言ってるんだ!


そんな!

もうシハンとお別れなの?


私、そんなの嫌!


お母さんだって、そうでしょ?


勿論よ!

お母さんだって嫌よ!


王子!これからどうなるの?


どうなるって、、

シハンは迎えに来た宇宙船で

宇宙に帰るんだよ。


宇宙に帰るって、元の星に?


それはそうだろ。


そんな!

嫌だったから、わざわざ

出て来たんでしょ!


それなのに、戻ったって

意味が無いじゃない!


はるか、だからと言って

このまま地球に居ても同じ事だろ?


どうして?



どうして?


それは、地球に居ても結局

お前達のような女

追いかけ回されるからじゃないか!

〜ナレーション〜

純次の言葉に、

一瞬にして静まり返る車内。


そして、しばし沈黙の後

悦子が、そこに居る女性みんなの

気持ちを代弁するように、、


確かにそうよね、、


あの方は、故郷の星に居ても

この地球に来ても、きっと

一瞬たりとも心の休まる暇は

無かった事でしょう。


私達、女性に追い回されて、、


だったら、伯母様。

シハンをどうしてあげるのが

1番良いの?


シハンにとって、

最良の方法、、そうね、、


それは、やはり

愛し愛される事

じゃないかしら。


愛し愛される、、


それって、シハンが私を見つめる。

そして、私もシハンだけを、、


ああ!なんて素敵なの!

その相手はよ!


ちょっと、ひろ子ちゃん!

何故そんな事になるのよ!


え?だって、はるかさんは

王子様が居るもの!


伯母様は叔父様が!


お母さんは、

おじさんが居るじゃない!


ほら!

1人なのは私だけ!


だから、私がシハンのお相手に

1番相応しいのよ!

次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎


内容は全てフィクションです。


画像と動画をお借りしました🙏