師範に気持ちを打ち明けたいけれど
一体どうしたら良いの?
(イメージ)
思い詰める余り、私は徐々に
ボーッとする事が多くなって、
家事も手につかなくなり、、
想い描くのは
今、帰ったぞ!
当然、夫婦仲も悪化。
それに、稽古のたびに、
私に向けられる師範の笑顔は
最近はお顔の色も優れず、
無表情で言葉も少なく、、
これはもう一刻の猶予もない!
と思い、ある日決意を固めて
師範のお屋敷へ。
だけど、、
師範のお屋敷の前まで来たら、
もしも断られたら?
そう思うと、怖くて足が前に進まず
そんな時に目に入った。
パッと
あるお部屋に灯りがともるのを。
ああ、あの灯りがともるお部屋に
今、師範がいらっしゃるんだわ、、
その喜びを味わいたくて、
ついそんな事を
(イメージ)
やはり勇気が出ず、
しばらくお部屋の灯りを見つめて
帰ろうとしたら、、
(イメージ)
目の前に主人が立っていたの。
引きずられるように
自宅に帰った後、、
師範が好きだから
そう思って、、
〜〜〜〜〜
こうして私は、
結婚生活ばかりではなく
大好きだった
師範と剣術稽古の時間を失った。
そう、、私は、
自分の浅はかな行動のせいで
全てを失ったのよ。
そして、次に私は後悔と
元夫への罪悪感に苛まされた。
さとみさん、、
そうだったんだね、、
いえ、同情なんかしないで!
これは全て
自業自得!
ちゃんと分かっているわ。
それでも、、
頭ではそうだと分かっていても、、
辛くて堪らなかった、、
そうなんだよね。
それでも今日まで生きて来た。
さとみさん、例えそれが
間違いだったと感じても、、
間違いもまた、
1つの学びなんだよ。
後悔して、悲しんで、、
それで良いんだ。
その中から何かを学んで、
また歩き出せば良いだけ。
この世で起こる事に、
無駄な事なんて1つもないから。
だから、悲しかったら
悲しさを素直に出せば良い。
そして貴女の悲しみを
受け止める誰かがもし側に居れば、
素直に受け止めて貰えば良い。
貴女自身、沢山の傷をおったよね。
誰かに受け止めて貰う事は、
甘えでも何でもない。
その傷を癒す手段。
ただ、それだけだから。
、、、、、
今は、僕がその役だ。
ほら、おいでよ!
、、、、、
黙ったままのさとみの瞳から
更に大粒の涙が幾つもこぼれ、、
ありがとう、、
そして次の瞬間、
さとみは彦星の君の
広げる両腕の中に飛び込んだ。
彦星の君は、
さとみを優しく抱きしめると
その涙に濡れた顔を
見下ろしながらこう言った。
さとみさん、1人で辛かったね。
えらいえらい!
今日までよく頑張りました。
次回も引き続きお楽しみ下さい🌸🐎
内容は全てフィクションです。
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