みなさん、こんにちは。

今日はグループ ネクサスジャパンが主催する血液がんフォーラムに行ってきました。

初めて知ることもたくさんあり、とても勉強になり、また勇気も湧きました。

会場にいらした方もいらっしゃると思いますが、行けなかった方もまた大勢いると思いますので、ここで情報共有します。

 

私は濾胞性リンパ腫の患者なので、今回のフォーラムの中で、濾胞性に限った部分のみ、ここに書き留めることにします。

 

1  初発標準治療について

 RーCHOPとBRがある。(B=ベンダムスチン)

これらは低腫瘍量対象の選択肢となる。

BRは脱毛がないという利点はあるが、感染症のリスクが高くなる。現在のところ、予後に大きな差は見られない。

 

G(オビヌツズマブ=ガザイバ)はこの8月に使用が開始されたばかりで、まだデータが少ないが、R(リツキシマブ=リツキサン)では効果が得られない可能性のある高腫瘍量のケースに対し、他の薬剤と組み合わせて使用するのが通常の扱いとなる。

 

2  再発時の治療

再発まで3年以上を経過して、初発の際、十分な効果(部分寛解含む)が得られている場合、同じレジメン(治療法)を使うことが可能。

 

(以下は、今回のフォーラムではなく、別の機会に聞いた話です)

「効いているうちは同じものを使う。耐性がついて効果が出なくなった時点で、次の薬剤を考えるのがよい。濾胞性はゆっくり進むので、そうするうちに新薬が出る可能性も待てる」

 

3  EFS12を目指そう!

  EFS(イベントフリーサバイバル=無増悪生存)が12ヶ月以上の場合、無病の同世代者と比較して、生存期間に差がないという研究がある。(これは、再発しないという意味ではない。再発してもなんらかの治療をしながら、同世代の平均寿命まで生きる可能性が高いということ)初発治療後、1年以内に再発する人は10%。つまり、9割の患者は治療しながら生存期間を延ばせるということです。

 

以下、そのグラフです。

黒線が濾胞性リンパ腫患者、赤線が無病の人です。

 

 

 

あー、心から行ってよかった、話が聞けてよかったと思いました。

話をしてくださったのは国立がんセンターの第一線医師たち。科学的根拠のあるお話ばかりなので説得力があります。

 

みなさん、生活を見直し、できることをやって免疫力を上げて、EFS12を目指しましょう!