こんばんは。
毎日、毎日、重たいニュースがつづきますが、
うがい、手洗い👏マスク😷の徹底ですね。
当たり前を当たり前にする。
不要不急の外出は避けるように、、、、ということですので、
このページにいらした方に、目の保養を。。。。
先日、日本橋三越さんで「１５代沈壽官」の展示会が開かれました。
展示会では撮影は禁止なのですが、
１５代から少しだけお写真をいただきました。
白薩摩の柔らかな光と、透かし彫りの技に「はあ〜」とため息。
人間、自分には出来ない圧倒的な美を目にすると、
ため息しか出ませんね。
実は、この展示会の制作現場を見させて頂く機会がありました。
鹿児島の美山に工房があります。
日本の焼き物は、
文禄慶長の役で、陶工たちが
日本の土、釉薬、窯で作るように連れてこられました。
武士の茶道から、
戦の褒美がお茶碗だったくらい、
価値があるものになっていたのです。
１５代 沈壽官さんのお話では、
島津斉彬公の貿易国家としてのやって行くという決意や、
目のつけどころ
鹿児島という日本の端っこが、
アジアに近い輸出港としての地の利があったのだ。と。
陶器で、莫大な資金を得て、
軍艦などを買い、
大国、清との戦いを挑むまでになった。と
薩摩は世界を見ていたのです。
沈壽官窯は、
名前を残し、言語、文化、風習を残す事を命じられます。
貿易では、外国語が出来る人間が必要だと気づいていたからです。
パリ万博にも薩摩パビリオンを出すなど、
積極的に世界に目を向けていた記録も残っています。
そして、現在１５代。（１６代もいらっしゃいます）の展示会。
コチラの香炉。
透かし彫りが全て形が違うのです。
え？お値段？
ん百万円です。。
工房にお邪魔したのですが、
アトリエは
落ち着いた日本家屋の中にあり、
お部屋で作業するような感じ。
これが、工場なのだろうか？と。
働き方改革の見本になりそうな、
環境の良さ。
後ろ姿は、韓国から技術を学びに来ている張さん。
チョウさんが作っていたのが、
こうなりました。
凄ーい。
分業性なので透かし彫りと、絵付けで人は違いますが、
絵付け担当の張さん、すごいです。
この作品は
こうなりました。
香炉です。
人間がハンドメイドで、数ヶ月かけて作り出す作品。
ここでしか出来ないもの。
職人さんってホントに凄いです。
キングコングの西野さんに観に行ってもらいたい。
（私、彼好きなのよー。ラジオのゲストに来てくれた事あります）
１５代沈壽官さんは、１４代の作品とは違う道を選んだそうです。
伝統は革新の連続、、、と言われますが、
時代が変われば、感性がかわる。。
なんでも機械化される中で、ローカルであることにこだわり、
土まで自社で掘り、調達しています。
（これは他の窯ではなかなか出来ない）
ここまで聞いたら、一つ ん百万するのも納得です。
逆に安いんじゃないか？と。
芸術や美術はその過程（ストーリー）を知ることで、
手に入れた人のモチベーションになるのだと思います。
見るだけで圧倒され「頑張ろう！」という気持ちになるのは、
サブスクではあり得ない、と。
所有欲からあらたなエネルギーが生まれるのです。
IT社長たちが、アートをこぞって購入するのは、
自分の中のモチベーションを計っているのではないかなと思います。
こんな香炉の似合う家に住みたいわ〜〜〜。
お茶の席で
こんな香炉を床の間においてたら、
お客様はびっくりしますよね。
毎回展示会用に、スペシャルなものを作るそうです。
４月１日から米子の高島屋で展示会があるそうです。
お近くの方、是非いかれてみてください。
ご縁とお金があれば、私だって買いたい！！。
マズローの欲求4段回目？
欲っていいですね、心がフワっと軽くなります。
ちょっと世の中萎縮した感じがするので、
美しいアートのご紹介でした。
。🌈🌈🌈
いつも煙を吐く、桜島の勇姿。
頑張らんかい！！
と言われているみたいでしょ？