ある読者の方(以前、このブログにも体験談をお寄せいただいた女性です)から、「離脱中の皆さんへ」として、ベンゾの減薬、断薬についての具体的な方法が寄せられました。

 この方もおっしゃっていますが、これはあくまでも一つの方法であって、「絶対」的な方法ではありません。

 また、「アシュトン・マニュアル」やそれを信奉されている方々を否定するものでもありません。

 この方自身、現在も離脱症状に苦しみ、その苦しみの中で、さまざま試された結果の一つの方法で、実体験に裏付けられたものと私は受け取っています。

 どうかその点をご了承いただき、減薬を行う上での一つのヒントとして参考にしてください。







離脱中の皆さんへ。


 以下の方法(ステップ1)は、ダイアゼパム(セルシン)へ置換後、離脱症状があまりに酷い場合に試してみてください。


 ただし、この方法は私が開発したものではありません。

そして、断薬はあくまで自己責任で行うものですので、この方法で離脱を試みて問題が起きた場合、私は一切の責任を負うことができません。その点、どうぞご了承ください。


 また、ステップ2につきましても、一切の責任を負うことができないことを、ご了承ください。必ず、ご自身の決断・責任のもと、行ってください。




ステップ1 updose&reinstate

ダイアゼパム(セルシン)置換後、離脱症状があまりに酷い場合は、思い切って後戻りして、1日の服薬量を数日~数週間前の量に戻してください。これを、updose&reinstateといいます。



私はupdosingをしたとき、「後戻りはその場しのぎ、結局あなたは依存者」と英国の支援団体に非難されました。


しかし、一人一人、症状は全く異なります。

私は、支援団体に「今までのやり方(アシュトン・マニュアル)」で断薬するように言われ、それを試みたところ、酷い離脱症状がおこりました。


皆さんの命を最優先に考え、必要があれば、とまどうことなく「後戻り」「軌道修正」してください。

後戻りした分は、ステップ2ですぐに取り戻すことができます。



以下、具体的な説明です。



アシュトン・マニュアルでは、ダイアゼパムは半減期が非常に長いということで、服用は朝・夜の2回か、1日1回で良いとされています。

しかしこれは大変危険です。


 半減期が非常に長いと言っても、分単位・1時間単位で体内から排出されていることは、他の薬と何ら変わりません。


減薬が進むにつれ、1日1~2回の服用では、interdose withdrawal(服用間のミニ離脱)がますます悪化します。

特に、1日5ミリグラム未満に達した場合、非常に厳しくなる可能性があります。


その結果、protracted syndrome(s)により、数か月・数年、不幸な場合には一生、後遺症が残ったり、視力が落ちて白内障・緑内障になったり、リウマチなどの自己免疫疾患が悪化した方がいます。(アシュトン・マニュアル改訂版では、これらの問題に対する回答・対策法が書かれておらず、あやふやなままです)



これは、ダイアゼパムの血中濃度を24時間一定レベルに保つことができないためです。




減薬・断薬においては、離脱症状をstablise(安定)させることが最も重要です。


安定させるというのは、

まずは、今ある症状を、なんとか耐えられる範囲内に抑えられるよう、待つ」ことです。


自分の体がダメージを修復できないうちに、次の減薬に取りかかることは大変危険です。

(アシュトン・マニュアルでは、この修復のための時間を取ることはまず不可能です)


Interdose withdrawalを減らすためには、ダイアゼパムを1日複数回に分けて服用します。





以下が、私が実際に行ったことです。

(ダイアゼパムを1日9.75ミリグラムに減薬した時点で、耐え難い離脱症状を経験した場合)



ダイアゼパムを1日9.75ミリグラムから10ミリグラムに戻す


10ミリグラムを、1日4回に分けて服用

(2.5ミリ×4。朝食前・昼食前・夕食前・就寝前。アメリカ人の知人のひとりは、3時間ごと、1日8回に分けて服用したそうです)


・服用間隔は6時間を超えないようにする


食後ではなく、食事30分前~食直前に服用する(小腸で吸収されるのが速いため)


舌下で溶かす




苦い味で吐き気が起きる場合は、少量の水で飲んでも大丈夫です。

ただ、この苦い味を知っておくと、ステップ2で役立ちます。


このやり方で、2~3週間待ちます。


私は「2週間まで」と言われましたが、実際にはかろうじて安定するまで17~18日間かかりました。


耐性がついてしまうから、と心配せずに、とにかく今の症状をこれ以上悪化させないために、頻回服用によって1日の血中濃度を安定させてください。


2~3週間たってから、ステップ2に移行します。



現在私もステップ2を行っており、あと155日で終わります。



離脱症状が減ったことで、cog fog ( cognition fog=認知の霧、つまり、判断能力が著しく落ち、日常生活さえまともにできない状態)もなくなりました。


現在、離脱症状で地獄の苦しみの最中にいる方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。