浜松子ども劇場低学年部例会 人形芝居ぶんぶく『オニは〜うち!』併演『狼のおんがえし』 | もんぶらんのひとりごとぷらす

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ぷらす、子育てサークルとして活動してきた子ども劇場、子どもは、大きくなりましたが、まだまだ楽しませてもらっています。例会のことも書いていこうと思います。

2024年5月12日(日)14時開場14時半開演、浜松子ども劇場低学年部例会 人形芝居ぶんぶく『オニは〜うち!』併演『狼のおんがえし』が、浜松市北星会館にて上演されました。


 絵本で知っていた『おにはうち ふくはそと』ひさかたチャイルド刊 (文/西本鶏介、絵/村上豊)や『ふくはうち おにもうち』岩崎書店刊(作/内田麟太郎、絵/山本孝)とは違い、おじいさんはひとりぼっちです。岩手の昔話『節分の鬼』が原作でした。昔のテレビ番組『日本昔ばなし』をネット検索してみたら、この作品、ありましたよ。


 さて、劇場では、例会前にサークルで観る前会として活動して準備をしていくのですが、今回は3歳未満のお子さんのママたちが、お子さんの足型をオニに見立てて、劇団さんへのプレゼント作りをしました。グランマ&事務局員の方がたくさんの鬼の顔の折り紙を折って子どもたちへくださったり、ぬりえを作ってくださったり、また、看板づくりをしてくれた子どもたち(謎解きゲームまで考えてくれました!)、受付をしてくれた子どもたち、始まりのあいさつをしてくれた子どもたち、充実した例会準備期間、みんなで支え合った素敵な例会でした。 




 会場入口の看板に人形劇の『まゆとおに』の鬼の人形を添えてくださったのは、グランマさん!…素敵な演出です。それだけでこれから始まる物語が楽しみでとてもワクワクしました。そして会場に入るとぶんぶくさんのセットが暗幕と少し薄く模様のある衝立があり、その空間が物語の始まりを今か今かと待ちわびているように感じました。人形芝居ぶんぶくの幾田さんは、豊橋の人形劇団でおひとりで演じられています。『オニは〜うち!』には、おじいさんとたくさんの鬼たちが出てきますが、ひとりでどのように演じてくださるのか、とても興味がありました。





 まずは低学年の子どもたちのごあいさつから始まりました。みんなの前に出るのって恥ずかしいよね。お話するのも緊張するよね。でも、みんなと一緒だもん。ちゃんとできました。そして、人形劇のはじまりはじまり~!最初は『狼のおんがえし』からです。こちらは、紙芝居風人形劇。人形は平面ですが、裏表を使い分け、しかも人形の操作が上からなんです。背景もとても工夫されていて、場面の切り替え方法に感心しました。物語にも、すぐに入り込んでしまいました。人形劇とはいえ、その主人公になりきっているので、いろいろ考えてしまいます、怖いけど、苦しんでいる狼を見捨てられない…勇気を振り絞って狼の口に!そこでのやり取りが、本当に楽しかったです。狼の辛そうな唸り声もすごくリアルでした。


 そして、いよいよ『オニは〜うち!』が始まりました。こちらも始まってすぐに物語の世界へ誘われていきました。背景の幕で場面が変わるのですが、お墓参りのシーンだけでも3パターンほどあり、祭りの日だったり雪の日だったり、そのたびに主人公のおじいさんも衣装を変えて出演していて、どうやっているのかな?と思いました。終演後の事後交流でわかることなのですが、メインの人形と別に衣装を変えた人形がいくつもいるのだそうです。登場する鬼も一人ではないので、声を変えて何役もこなしていてすごいなあと思いました。メインの鬼2体、その他大勢の鬼と宴会シーンは、とても賑やかでした。おじいさんと鬼がラインダンスをするシーンは、とても息があっていて操作がどのようになっているのかとても興味深く感じました。事後交流のときに仕組みを見せていただきましたが、本当にいろんな工夫をされていることがわかりました。それぞれの人形は手作りだそうで、顔もいきいきとしていて、とても味のある人形でした。鬼というと悪者、怖いイメージですが、この物語の鬼たちは、気さくな鬼たちでした。さびしい気持ちを共有した仲間とも言えるのかもしれません。また来年!と去っていった鬼たち。鬼も見掛けによらないですね。寂しかったおじいさんに生きがいを与えてくれたのですから!最後のお墓参りのシーン、とてもジーンとなりました。




 最後にぶんぶくさんへ、ベビママさんとちびっこちゃんがプレゼントを渡して、子どもたちと写真撮影。事後交流では、ひとりで演じる工夫やいくつもある人形を見せていただいたりしました。11月のいなさ人形劇まつりでは、常連のぶんぶくさん、他の作品でもまた、会える日が楽しみです。