「狭心症」――絶体絶命――
「世界から見れば今のあなたは
どれだけ かくかくしかじかと言われましても
下には下がいるって 喜びゃいいの?
僕は僕の悲しみも 憂いちゃいかんとさ」
狭心症(RADWIMPS)
ユダヤの格言でこんなものがあるそうです。
『人には口が一つなのに
耳が二つあるのはなぜだろうか
それは自分が話す倍だけ
他人の話を聞かなければならないからだ』
この曲をきいたとき、ふと今の言葉を思い出しました。
勝手な意見ですが
同じRADWIMPSの「オーダーメイド」の
裏焼きみたいなイメージを抱きました。
コンプレックスはと訊かれると
心や体の色んなところを思い浮かべるのだけれど
お蔭さまで生活に支障をきたすものは少ないです。
困るのは歯並びが悪いことと
虫歯になりやすいことだろうか。
父はエナメル質が薄いとか言っていたのですが
それが遺伝したりはするのかな?
視力は悪いですが
目の前のことやゲームやパソコンの画面が
なんとか処理できるほどにはあるかな。
脳は処理できているかどうか疑問ですが。
当たり前だけど目があれば見える。
耳があれば聞こえる。
見るためや聞くために体は作られているらしい。
同じ人間でもみんな違う環境のもとに暮らしている。
どうしてもその差が見えてしまう。
その差を見るために
その差を知るために
その差から身を守るために
体は作られているらしい。
本当はそれを救うためにも
作られているらしい。
もし環境が違ったら
もし特徴が違ったら
もし心境が違ったら
その相手のことを慮られるだろうか。
「自分よりつらい人がいる」という考えはあまり好きではないです。
その人が「つらい」と勝手に決め付けていいのかと思います。
幸不幸の判断を押し付けていいのかと思います。
ただそれは好きではないのではなく
そう考えるのが恐いだけのような気がします。
もし環境や特徴や心境が違っても
わたしは自分の歯が痛むことを考えて
相手にも痛むところがあるのだと考える。
そのために知ることは必要で
知る手段があることは必然で
考えて動くためにここにいるのかもしれない。
曲は終始ローテンポです。
一定のリズムが疼くように迫ってくる。
痛いくらいに響いてくる。
サビの叫ぶようなメロディーは忘れられません。
「泣いちゃいけないなら 僕がいけないなら
涙腺など とうに切っといてよ
生まれた時にさ へその緒の前にさ
ついでに口 横に裂いといてよ
したら辛い時や 悲しい時も
何事もないように笑えるよ
そうでもしないと とてもじゃないけど
僕は僕をやってられないんだよ」