エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命 

2023年イタリア/フランス/ドイツ
英題:KIDNAPPED
監督:マルコ・ベロッキオ
脚本:マルコ・ベロッキオ、スザンナ・ニッキャレッリ
製作:ベッペ・カスケット、パオロ・デル・ブロッコ
出演:パオロ・ピエロボン、ファウスト・ルッソ・アレジ
、バルバラ・ロンキ、エネア・サラ、レオナルド・マルテーゼほか
配給:ファインフィルムズ
公開:2024年4月26日
技術:カラー
時間:134分
鑑賞:新宿シネマカリテ/スクリーン2/字幕
映倫:G

見どころ
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19世紀のイタリアで実際に起きた誘拐事件を題材にした人間ドラマ。ユダヤ人の両親のもとに生まれるも、ローマ教皇の命で連れ去られた男児の運命を描く。監督・脚本は『シチリアーノ 裏切りの美学』などのマルコ・ベロッキオ。同監督作『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』などのファウスト・ルッソ・アレジ、同監督作『戦闘』などのバルバラ・ロンキのほか、パオロ・ピエロボン、エネア・サラ、レオナルド・マルテーゼらが出演。ナストロ・ダルジェント賞で最優秀映画賞などを受賞した。
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あらすじ
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1858年、イタリア・ボローニャのユダヤ人街。家族と共に暮らしていた7歳の男児エドガルド・モルターラ(エネア・サラ)は、「何者かに洗礼を受けた」という情報により、教皇の命を受けた兵士たちに連れ去られてしまう。彼の両親は息子を取り戻そうと奔走し、世論や国際的なユダヤ人社会の支えも得て、事態は政治的な様相を呈していく。しかし、教会とローマ教皇は揺らぎつつある権力を強化するため、エドガルドを両親のもとに返そうとはしなかった。
(シネマトゥデイより)
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要素
アクション  :☆☆☆☆☆
アドベンチャー:★★★☆☆
SF     :☆☆☆☆☆
コメディ   :☆☆☆☆☆
ホラー    :★★★★★
クライム   :★★★★★
ファンタジー :☆☆☆☆☆
バイオレンス :☆☆☆☆☆
ロマンス   :☆☆☆☆☆
メッセージ  :★★★★★
悲劇     :★★★★★★★★★★

インプレッション
物語:★★★★★
配役:★★★★☆
演出:★★★★☆
映像:★★★★★
音楽:★★★★★
現実:★★★★★
劇場:★★★★★

メモ
・宗教がどうとかという事をひとまず置いておいても信じたくないものを見てしまった…というのが素直な感想。
・本人にとっては紛れもない善意の行動によって人権が踏みにじられる悲劇に絶望的な気持ちを感じた。
・権威と権力を同時に手にすると人は自分を見失うのは想像に難くないけど、それが聖職者となるともう手がつけられない恐ろしさを感じる。