手術をする。
って決めたら、私のグラグラ揺れまくっていた心もようやく安定した。
ガンセンターのN先生が何度か携帯に「大丈夫?その後どうですか?」って連絡をいれてくれて感激。
ガンセンターに転院の手続きをして、入院・手術の日もトントン拍子に決まった。
決心からたった1週間。早い。
すっきりさっぱりした私と対照的に、ダンナの落ち込み様が微妙に気になる。
ダンナの同僚からも、「彼、元気ないけど大丈夫かな?」って相談される始末。
仕方がないので、お酒を飲ませて励ました。
「あのね、私は確かにもう子供を産めなくなるよ。
でもさ、あなたは違うじゃん。
あなたは、作ろうと思えばいつでも作れるんだよ。他所で。
だからね、どうしてもどうしても子供が欲しくなったら、他所でつくっていらっしゃい。
私が引き取って育てますからね。」
ま、嘘だけどね。
「子供がいない夫婦というのはね、どうしていないかというと、
子供がいないほうが幸せな人生を過ごせるから、神様があえて子供を授けないんだよ。
逆に子供がいる夫婦っていうのは、子供がいたほうが幸せに生きていけるから、神様が子供を授けるんだって。
ということは?
私達は、子供ナシで、2人だけで生きていくほうが幸せだって事なんだよ。
神様がそういうんだから、そりゃ間違いないよ。
だから、無理に他所で子供をつくったりすると、きっと不幸になるよ。わかった?」
言ってること、完全に矛盾してる私。
でもちょっと、ダンナは元気が出たみたい。
実際、それからメキメキと元気を取り戻し、いつものダンナに戻った。
役に立てたみたい。
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