ダンナが来てくれたことで、なんとか落ち着きを取り戻し、再び先生から話を聞く。
・組織診の結果、「悪いとは言い切れないけど、良いともいえない」
・だから、子宮の入り口を円錐状に切り取る手術をして、細胞をより詳しく調べる。
・そのために1週間入院する。
・そしてその結果、万が一ガンがみつかれば、そして進行していれば、子宮を摘出することもある。
・今の状態からすると、どれだけ悪くても、子宮摘出以上(他臓器への転移等)の可能性はほとんどない。(これで死ぬことはまずない)
私には、この「悪いとは言い切れないけど、良いともいえない」という今回の結果が、どうしても理解できなかった。
どういう気持ちの状態でいればいいのかがわからず、余計に怖かったの。
「ガンということなのですか?」
「まだガンとははっきり言い切れない。それを調べるため、手術をするの」
「ガンではないのですか?」
「なんともいえないの。それを調べるの。」
「子宮をとらなくてはいけないのですか?」
「わからないの。手術の結果によっては、そういう事になるかもしれないってだけ。」
・・・正直、先生にしてみたら「だからさっきからわからないって何度も言ってるだろ!」って感じだったのではないかと思う。
でも、聞かずにはいられなかったよ。
怖くて泣いて、何度も同じ事を聞いて、パニックになって泣いて・・・
先生には申し訳ないことをしたかも・・・。
でもね、でもね、いきなり「ガン」「子宮摘出」ってキーワードを出されたら、誰だってパニクると思うの!
「子宮摘出」って事については、まだ言わなくていい事だったと思うし、言ってほしくなかった。
「よくわかんないから、もうちょっと詳しく調べるね」ぐらいで止めといてもらえたら、気持ちはずいぶん楽だったと思うのに。
ちくしょー、W先生ったら。私と同じ年ぐらいの先生だったけど、まだまだ経験が甘いな。
なんて悪口いって、気を紛らわせてみたりしてね。。。
ところで私ね、3月末で会社を辞めることが決まってんです。
私の後任にも派遣社員が入り、業務の引継ぎや年度末処理で、3月はかなり忙しい予定だった。
なので、できれば手術は4月以降にしたいとお願いしたんだけど、
「もし悪かった場合、悪い細胞はどんどんすごいスピードで増えていくの。
1日でも早く手術して、取っちゃったほうがいいから」
と、最短で空いている3月14日を指定されました。
前日の13日から1週間の入院決定。
わるいさいぼう。悪い細胞、悪い、悪い・・・。
怖い・・・。
やめてよ、そのビビらせ作戦はさぁ~~
その後、ダンナは会社に戻り、私は手術に備えて様々な検査をする。
血液を採って(4本もとられた)、心電図をとって、レントゲンをとって・・・
入院の説明を聞いて帰宅。
家に帰ってみたら、私よりダンナのほうが青い顔をしてぐったりしてた。
「わたし子宮が、なくなるかもしれない」
「もう、赤ちゃんが産めないかもしれない」
「そしたら、どうする?」
無理やり笑って、聞いた。
意地悪な質問。
「子供なんていなくていいよ。君が元気でいれば、それでいいよ」
一番聞きたかった答えを言ってくれたダンナ。
それがいつもの強がりだとしても。私の顔を見ずに答えていたとしても。
うれしかった。
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