
あの「一夢庵風流記」{花の慶次の原作}を描かれた「隆慶一郎」氏の、
遺作{未完}、「死ぬことと見つけたり」に登場する「鍋島武士」です。
私のハンドルネ-ムのmokunosukeは、この名前から。
この作品はあの「葉隠」を元に、葉隠に登場する実在の斎藤用之助の息子という架空のキャラクタ-杢之助の「死に方」ではなく「生き様」を、描いた伝奇小説です。その死生観は、私には魅力的に映り、座右の書として、もう
10回近くは読み返していると思います。
舞台はほとんどが「佐賀」ですが、進行とともに「島原の乱」「からふね船、事件」「長崎喧嘩・深堀騒動」なども登場し、当時の長崎に思いをはせることもできます。
特に男性の方にお勧めしたい一冊です。
「葉隠」は、よく誤解される。「死」を賛美するもの、、では決してなく。
「死」をかえりみて、「どう生きるか」と言う考え方を語ったものです。
今の平和な日本で、「死」「命」というものを、思わず忘れてしまいがちな
私たちに、計らずも「エ-ル」をおくってくれるような作品のような気がします。
実在の「斎藤用之助」の御子孫は今も存在されてます。http://younosuke.org/