BT6の検査では、10分後に写真にぎりぎり写るくらいの線が出たが、本日の検査では尿をかけてすぐにこの薄い線が浮かび上がった。
肉眼で見ればピンク色に見える。
でも、BT7ではもっと色付かないと希望はないと思うし、BT6と比べて濃さが変わらなさすぎる。
この時点で100ある気持ちのうち、50は諦めはじめた。
加えて、日中今まで感じていた胸の痛みや足の付け根が引っ張られるような痛み、腰痛や生理がきそうな下腹部痛、お腹の張りがほとんどない。
そして極めつけは、BT7夜の排卵検査薬でのフライングだ。
昨夜やったものよりも明らかに薄くなっている...。
これを見て、どことなくすっと気持ちが軽くなった。
もちろん残念な気持ちは大きい。
でも、あぁやっぱりか、わたしがうまくいくわけない、そう思い、期待していた気持ちが萎み、全部受け入れた。
なんせ、わたしの中での1番の妊娠初期症状、『勘』がそう言っているから。
お腹の中に手を当てて、「お腹にいますか」と問いかけた時に、虚しさを覚える。
これは昨日まではなかった感覚だ。
昨日まではその行為に虚しさを覚えず、「うん、いるね」とお花畑の会話を脳内で繰り広げることができた。
でも今日はそれができない。
「いる...と思いたい」から、最後には虚しさを覚えるようになってしまった。
赤ちゃんはお空に行ってしまったかもしれない。
自分の身体が憎い、そう思った。
赤ちゃんは頑張ったのに、なぜわたしがもう少しがんばれなかったのか。
なぜ手放してしまったのか...。
やはりわたしには2人目は贅沢すぎる願いなのかもしれない。
どうして娘を授かれたのだろう、不思議になるくらい、本当に幸運だったのだ。
4回目の移植も化学流産に終わるのか。
5日目4AA胚が、AIスコア8.9が、SEET法、AHA、ヒアルロン酸をオプションにつけ、フローラの治療も施したというのに、これ以上改善の余地などない。
保険はあと2回残っているけれど、もう希望はないと感じる。
もう、娘に妹弟はつくってやれないかもしれない。
願わくは、娘が寂しい思いをしないでほしいということだ。


