DVDにて観賞

解説
ソ連崩壊の大きなきっかけとなったといわれる20世紀最大級のスパイ事件の一つ
“フェアウェル事件”を映画化したサスペンス。
冷戦時代のソ連から西側に機密情報を大量に提供したKGB幹部の孤独な戦いを、
『戦場のアリア』のクリスチャン・カリオン監督が描き出す。
祖国と家族のために死のリスクをいとわない実在のスパイには、2度のカンヌ国際映画祭
パルム・ドールに輝くエミール・クストリッツァ監督、彼と奇妙なきずなを育むフランス
人男性を監督としても活躍するギョーム・カネが熱演する。

あらすじ
1980年代初頭、KGBの幹部グリゴリエフ大佐(エミール・クストリッツァ)は、フランス
の国家保安局を通じて接触した家電メーカーの技師ピエール(ギョーム・カネ)にある情報
を渡す。
それは、ソ連が調べ上げたアメリカの軍事機密や西側諸国にいるソ連側スパイのリストなど
が含まれ、世界の国家勢力を一変させる力を秘めたものだった。
やがて、二人の間には不思議なきずなが芽生えていくが……。

史実に基づいた話であり、それゆえ、エンタメ性よりもよりリアルに描いたこの映画、

近くのシネコンでは観ることができず、今回、DVDで観た。

この映画の主人公であるグリゴリエフ大佐を演じるエミール・クストリッツァ。

監督として有名な役者であるそうだ。

グリゴリエフ大佐に協力するフランス技師のピエールを演じるギョーム・カネも監督もする

役者だそうだ。

グリゴリエフ大佐は国家を愛するゆえ、今のソ連国家が西側の発展に大きく遅れていることを

憂えていた。この国には変革が必要だ、だからKGBの幹部である彼は国家を変えるべき、独りで

立ち上がる。その孤高の精神に触発されたピエールも彼の生き方に共感するのであった。

この二人の協同作業がやがてソ連の崩壊を招き、大きく歴史を変える一ページになるとは・・

政治的背景がわからないので、難しい場面もあったが、グリゴリエフ大佐の個人よりも

国家の繁栄という考えに、感銘を受けた映画であった。

A Day In The Life