ACT初の大阪公演!

「米寿の伝言」

土曜日のお昼(13時~)の部を観に行ってきました。
公演時間は約2時間。

パンフレットを元に少し詳しくあらすじを言いますと
米寿(八十八歳)のお祝いを目前に、誰にも看取られるとこなく亡くなってしまった米蔵。
米蔵は発明家。孫兄弟のキョウヘイとキッペイが幼い頃には、その発明品を使い米蔵と共に楽しんでいた。時には空飛ぶホウキに乗って夜空を飛んだことも。彼の発明品には何かしらの失敗も必ず起こったりもするのだが…。

そんなキョウヘイとキッペイは、亡くなった米蔵の寝ずの番をすることとなる。

変わり者の祖父を懐かしみながら、彼の宝物ともいえるとある遺品を触っていると、
なんと棺桶の中の祖父と弟のキッペイの中身が入れ替わってしまった!!

「ワシら、入れ替わってる!?」

全然前世とか関係ないドタバタドラマ!!
遺体と孫の異色系入れ替わりコメディの傑作!

会場は大阪ミナミ心斎橋になる「TORII  HAlL」
全席80席くらいのホールです。(この奥にあるビルの4F)

ここからは細かな内容になるので、もし他のところでこの公演を観られる予定の方は読まないほうがいいかも。
一応大阪公演が終わるのを待ってのブログ更新です。


キョウヘイとキッペイは、この発明品を幼い頃使った事があるんです。
1度使うと充電に何日間もかかるという難点も。
そのため充電の間、彼らは入れ替わったまんまになってしまいます。
が、背格好や声なども似ていて、入れ替わっても幼なじみや母親にさえ気づいてもらえなかった。それがふたりにとってはとても悲しい思い出となっています。

あなたはたとえ1人にでも、あなただからと思われる存在ですか?それとも単に代わりの人がいればそれで済むという存在ですか?
そんな問いかけをされているように思いました。

舞台では、所々に二人がシンクロしているような演出がされています。


入れ替わってしまった米蔵とキッペイ、キッペイの体となった米蔵は再び入れ替わるため
つまり死ぬために装置のバッテリーを取りに、キョウヘイと兄弟の幼なじみ、キッペイの彼女と共に研究所に向かいます。
そこで、キッペイが誘拐され…と、ここでもドタバタが再び繰り返されます。

もしこのままでいれば研究者として世界に役立つという命、何の役にも立たないかも分からない若い命(キッペイ)。
どちらが、大切なのですか?
誘拐犯は尋ねます。
米蔵はここでも明解な答えを出してみせます。


研究を第一に考える米蔵、実は彼は誰よりも家族を愛し大切に思っていた。
もちろん、キョウヘイとキッペイのひとりひとりの小さな個性すらも当たり前に気づくくらいに。
家族想いの気持ちが、周りの人や本当の遺書( 恥ずかしくて、最後にもう一つ一行だけ「死んだ時には棺桶に全部の発明品も入れて燃やしてくれ」の遺書を書いた)により
今まで家族の事などより研究が大切だと思っていたと思っていた米蔵の娘(キョウヘイ、キッペイの母)が理解した時、母の目には涙があふれ
会場でも涙する人がたくさんいました。


最後
キョウヘイがじいじ(米蔵)に
「じいじ、タイムマシンを作ってよ。そしたら過去に戻って…」とお願いするシーン。
米蔵は「時間を戻してはいけない。過去に戻って失敗しないようにすると、人は100%を求めてしまう。時間が進むから失敗を忘れることが出来るし、失敗があるから前(進歩)に進める」的なニュアンスのことを言うんです。心に刺さりました。

この舞台では、たくさんの自分自身を見つめ直すような、とても大切な事が盛り込まれているように思いました。
そして、見つめ直しながらもう半分を過ぎてしまった人生をしっかりと前に進もうと気持ちにもさせてもらいました。


この舞台を紹介していただいた
キッペイを「ペイちゃん」と呼ぶ、ちょっとヤンチャ系(ケバイ系?)の彼女役の
児玉有莉亜ちゃん
(実際の彼女、非常に可愛かった(^^)d)

なんか「17」というアプリで、以前大阪のタレントプロダクションにいたコ(女優を目指すということで東上)が配信を始めるということで覗いたら…、その「親友(有莉亜ちゃん)も配信をやってるから見て下さい」と紹介されたのがきっかけ。

この舞台を観終わって、彼女にこの舞台を教えてくれたことへの感謝と
舞台の中で、感動や笑い、そして生きていく上で大切なこと…そんなことをたくさんの人に伝えられるそんな女優(俳優)というお仕事がとても素敵な仕事だなあと
そんな気持ちでした。

「17」配信については以前に書いたこちらのブログをどうぞ。

そして、


やっぱり舞台はいいですねぇ。