先日、仕事の関係で、取引先の会社に向かいました。
『担当者が参りますので、こちらでお待ち下さい』
玄関先にあるソファに座り、待っていました。
担当者は、何度か打ち合わせの為に、電話では言葉を交わしています。
今は、所用で外に出ているようです。
暫くすると、硝子戸の向こうに、男女の姿が。
私が会うのは男性です。姿を確認したと同時に立ち上がりました。
あちらも私を見て軽く会釈。
『こんにちは』
ドアを開けながらの挨拶。もちろん私も笑顔で。
その時です。
悲鳴のような声が響きました。
『えっ?』
驚いたまま、立ちすくむ私。
突然でした。
気付いた時には担当者の隣にいた女性が、私に抱きついていました。
『○○ちゃーん!』
しがみついた彼女は泣いています。
人の縁は、不思議なものです。
その彼女はNLPで、一緒に学んだ仲間でした。まさか取引先にいるなんて、思いもよらなかった。
3月の震災時、支援物資を送りたいと呼びかけた私に、友達も職場の仲間に声かけしてくれて、お陰で沢山の物資を送る事ができたのです。
そしてその時、協力してくれたのは、他でもない、取引先の方々だったのです。
それが分かった時には、既に取引先と言う枠は無くなっていました。
お互いに仕事関係としてではなく、人と人として、改めて挨拶をしました。
彼女が私にしがみついて泣いたのには理由がありますが、その時の出逢いで、少なくとも二人は前に進む事を再度、確認しあいました。
いい機会を頂きました。
嬉しい偶然に感謝です。
そして人との出逢いには、今、気付かなくても、まだ見ぬ未来にたどり着いた時、
『そうだったのか!』
そう思える日が来るのでしょう。
人との出逢いには意味がある。改めて思いました。