ミイ子「昼休みに読んだ起業家のインタビューに感銘受けちゃった。自分の“内なる声”に従って人生変えたんだって!」
マリカ「やっとあなたのアンテナが、ノイズ以外のものを拾ったのね。」
ミイ子「失礼な!でもほんとにさ、最初は“周りの期待”とか“正解っぽい人生”ばっか追ってたらしいの。でもそれで疲れて、ある日パタッと止まって、自分の心の声に耳をすませたら、突然スルスルって道が見えたって。」
マリカ「典型的な“外向き人生”の燃え尽きコースね。そして、そこから“内向きの羅針盤”に切り替えるとき、人は初めて“自分の道”を歩き始める。」
ミイ子「そう、それそれ!でさ、その“内なる声”って、どうやったら聞こえるの?ってなるじゃん。でも彼女いわく、静けさがカギなんだって。ヨガとか、瞑想とか、自然の中でボーッとするとか。リラックスしないと心の声って出てこないらしいよ。」
マリカ「当然よ。心の声っていうのは、大声じゃないの。ラジオの微弱電波みたいに、ノイズの合間にだけ聞こえる。しかも、話しかける気がなければ、ずっと黙ってる。」
ミイ子「マリカ、それ知ってたの?」
マリカ「知ってたも何も、私は内なる声と定期的に茶会を開いてるわ。」
ミイ子「なにその優雅な設定!私なんて、心の声に『ちょっと今忙しいから後にして!』って言ってばっかだよ…。」
マリカ「その割に、暇なときは不安の声ばっか聞いてるでしょ?」
ミイ子「うっ…図星…。」
マリカ「内なる声っていうのは、恐れや焦りとは違うの。もっと静かで、でもずっしりくる。“なんでかわからないけど、こっちだ”って感じ。説明はできないけど、否定もできない。」
ミイ子「私、つい『これって直感?ただの思いつき?』ってぐるぐる考えちゃうんだけど、それってもう思考だよね。」
マリカ「そうね。直感は“わかる”であって、“考える”じゃないのよ。しかも、聞こうとしない人には、直感はなかなか口を開かない。」
ミイ子「ちょっとツンデレ。」
マリカ「デレるには、あなたの誠実さが必要なのよ。自分をちゃんと見て、自分に正直であること。それができて初めて、内なる声は語り出す。」
ミイ子「なるほどねえ…なんか、思ってたより繊細で深い存在なんだね。私、自分の中にそんな賢そうな存在がいるなんて、正直、ちょっと信じられない。」
マリカ「ほとんどの人がそう思ってる。でも実際は、誰の中にも“賢い自分”がいるのよ。ただ、社会の喧騒とか、他人の目とか、“こうあるべき”っていう騒音に押しつぶされてるだけ。」
ミイ子「じゃあ、そこから抜け出すには…?」
マリカ「まずは止まること。自分に問いかけること。『私は今、どう感じてる?』『“これは私の選択?”』そして、答えを探すんじゃなくて、感じることね。」
ミイ子「うーん…やってみる。たぶん、まずスマホの電源落とすとこからだな。」
マリカ「それは非常に有効ね。通知音にすら、内なる声はかき消されてしまうから。」
内なる声を育てるには?
1. 余白をつくる
私たちは日々、せわしなく動き回り、情報に囲まれて暮らしています。そんな中では、新しい気づきや自分の本音が入ってくる“スペース”がなかなか生まれません。意識的に立ち止まり、心に余白をつくることが、自分の声に耳を傾ける第一歩です。
2. 心の静けさを大切にする
集中力が必要な場面ほど、心の静けさは大事になります。考えごとで頭がいっぱいだと、自分の直感や本当の気持ちに気づきにくくなるもの。心が落ち着く時間を、日常の中でちゃんと確保しましょう。
3. 感覚をチューニングする
私たち一人ひとりに合った“整う方法”があります。自然の中で過ごす、音楽を聴く、瞑想をするなど、あなたの感覚がひらく方法を見つけてください。思考を少し脇に置いて、心をゆるめると、直感がすっと入ってくる状態になります。
4. 「できるかも」と思う気持ちを忘れない
「無理かも」「望んでも仕方ない」と思った時点で、直感からのメッセージは届きづらくなってしまいます。たとえ小さな希望でも、「やってみようかな」という気持ちが、内なる声を育てていく土台になります。
5. 感情を観察する
心が動く瞬間に注目してみてください。「惹かれる」「なんとなく嫌だ」など、感情の反応は、あなたの本心を映し出す鏡です。そこにあるのは恐れなのか?それとも本能的な「違和感」なのか?感情と直感は違いますが、どちらも大切なサインです。
6. 身体の反応を感じる
決断を前にしたとき、体は意外と正直に答えを出しています。寒気がする、胸が締めつけられる、逆にホッとする、ワクワクする。そんな感覚を頭でジャッジせず、そのまま受け取ってみましょう。体の声も、あなたの内なる声の一部です。
「これは自分の人生なのか?」「私は本当に何を望んでいるのか?」
そんな問いを自分に投げかけることで、今の自分の生き方を見直すことができます。
そして、少しずつで構わないので、「自分を幸せにする日常」を目指して進んでください。
あなたが幸せで、健やかでいられたとき、その幸せは周囲の人にも伝わります。
