新しい冷蔵庫が届いた。
我が家には、結婚した時に夫と私がそれぞれ持ち込んだ冷蔵庫が2台あった。
中途半端な大きさのが2台。
場所も取るし、電気代もかかるし、そろそろ買い替えようか…って夫と家電量販店に見に行ったりしてたけど、
そのうち夫が病気になり…亡くなり…
結局、買い替える機会も気力もすっかり失ってしまっていた。
夫が亡くなってもうすぐ2年。
家の中のモノが少しづつ片付いていき、ここ最近気になっていたのがこの冷蔵庫だった。
特に夫のはかなり古くて、時折鳴り出す「ブォーン、ブォーン」って音が年々異様になってきてるようでコワイ(笑)
夫の冷蔵庫「FUJITSU」と書いてあった。
富士通の冷蔵庫???
…って思うよね。
そりゃそうだ、調べてみると、富士通(ゼネラル)は、2003年に冷蔵庫の製産を終了しているみたい。
95年製と書いてあった。
いつ買ったのかはわからないけど、20数年夫と暮らしを共にしてきたモノだと思うと、処分するのをためらってしまう。
(さすがに処分しましたけどね…)
業者さんに持って帰ってもらって…
なんだか夫の車を手放した時よりも寂しい感じ。
夫が亡くなってしばらくは辛かったなぁ…
病院食のゼリーやヨーグルトなど夫が食べられなくなっていって、毎回家に持ち帰っていた。
それで冷蔵庫がいっぱいになっていてね…
開ける度に辛かったよ。
野菜室には夫のお酒やワインの未開封の瓶がたくさん残ったままだった。
処分するのもしんどかった。
新しい冷蔵庫、気分を変えてみようと、白ではない色にしてみた。
家電や家具を新調すると、なんとなく気分が上がるよね。
確かに気分は上がったけど……ほんの少しだけ…
だって使うのは私一人だものね。
帰りが遅い日に夫のおかずやサラダを入れておいたり、夫の好きな果物やアイスを入れておいたり…
そんなことは、もう必要ないんだものね。
私一人のための食材なんてどうでもいい。
気分はちょびっとしか上がらないや…
冷蔵庫の中を食材で満たして、さぁ今日は何作ろう…って楽しくお料理頑張る気分にはなかなかならないよ…
見た目華やかなコンビニスイーツやケーキでも買ってきて入れておこうか。
「美味しいね」って一緒に食べよう。
それなら気分は上がるかな。
あなたが冷蔵庫と一緒に持ってきたマグネット、そのまま使わせてもらうね。
夫のシフト表をこのマグネットでいつも冷蔵庫に貼っていたんだ。
(最初ガラスドアの冷蔵庫にしようか迷ったけど、ガラスドアはマグネットが付かないんだね。こっちにして良かった。)
いや…?逆に映えてるかも