実に3ヶ月ぶりの歌舞伎鑑賞です
いつか海老蔵が演じたら絶対に観た~い!と思っていた
義太夫狂言三大名作の1つ、義経千本桜が
かかったので、もぅ嬉しくって・・・
この演目は、今年6月にロンドン&ローマでも
同じく海老蔵主演で上演された、初心者にも(外国人でも!)
わかりやすい、とてもシンプルなお話
私のような歌舞伎初心者が押さえておくべき演目の
1つと言えるかもしれません
しかも今月はサプライズ
なんとまったく同じ演目を!同じ月に!
亀治郎主演で!ぶつけてきたんですから・・・!
う~ん・・・
今月も松竹の戦略にまんまとハマってしまった私です
来週は亀治郎バージョンを観に国立へ行ってきますよ~
・・・さて、義経千本桜の見せ場は、やはりラストの宙乗り。
でもそれ以前に、胸を打つストーリーと吉野山の美しい桜景色の
舞台も、この作品の大きな魅力だと思います
さて、では簡単にストーリーを・・・
平家との戦いで戦功を立てた義経(中村勘太郎)は、
桓武天皇からご褒美として、初音の鼓を賜ります。
この鼓は雌雄の狐の生き皮を用いて作られたものなの
ですが、この雌雄の狐こそ、海老蔵演じる源九郎狐の実の
両親の生き皮・・・。
彼は佐藤四郎兵衛忠信に姿を変え、静御前(中村七之助)の
ボディガードとして彼女についていくのですが、すべては
義経が静御前に形見として渡したこの鼓と一緒に居たいがため。
どうでもぃぃ話ですが、ラストのシーンで義経&静御前に
本当の正体は狐であったことがバレたとき、海老蔵が狐に
姿を変える早変わりを見せるのですが、その狐の格好が
妙に真っ白なムックみたいで可笑しくて・・・(笑)
時にコミカルで笑いを誘いますが、両親狐を思う刹那さが
ひしひしと伝わってきて・・・。涙ぐんだり笑ったり、
ラストシーンは大忙しでした・・・
最後は義経&静御前の計らいにより、源九郎に鼓が与えられ、
源九郎は大喜びで鼓を打ち鳴らしながら桜吹雪の中、
宙乗りで消えていく感動のフィナーレになるのですが・・・
メリハリの効いた演技、ラストに向けて観客をググッと惹き付ける
気迫、そしてスピード感・・・。 本当に圧倒されっぱなしでした
今回は3部構成なので、第1部はたった2時間余りでしたが、
観終わった後は疲れきって脱力してしまったほど・・・
海老蔵の気合いがものすごく伝わってきました。
海老蔵だけでなく、私が密かに応援している七之助も、
最近少しふっくらしたのか、今までちょっぴり気になっていた
頬骨のゴツゴツ感がとれて、お姫様らしくなっていました
演技にもますます磨きがかかってきて嬉しい限り。
・・・そうそう、おまけですが幕間&終演後には私も大好きな
真央ちゃんの姿がありました
お顔がと~っても小さくて、薄い水色のお着物がとっても
品良くお似合いでした~
おばちゃま達からも大人気でしたよ~
さて来週!
亀治郎がこれをどぅ演じるのか、今からワクワクします
亀治郎の演技を観ること自体が初なので、色々な意味で
興味津々。今回は良席でしたが、来週はあまり良いお席では
ないので、ちゃんとオペラグラスを持参せねば