スト2原画展に行ってみた | 上条武術研究所

上条武術研究所

プロレス・サンボ・合気道を経験。
月刊秘伝読者。
○現在の活動
・自宅ジムを開放(不定期)
・武術系、介護系の同人誌制作

北九州市立美術館の分館で開催されていたストリートファイター2の原画展に行って来ました。

ストリートファイターシリーズは、異種格闘技を題材にしており、異種格闘技と言えば、私の好きなテーマであり、子供の頃にブームでしたから、やはり多大な影響を受けています。
子供の頃に遊んだ懐かしいモノとしては、普通に好きです。

ただ、私は武術マニアなんです。スト2のような、あまりに現実離れした格闘技については、自分の武術としての守備範囲には入れていません。北斗の拳やドラゴンボールなどと同じ目線で見ています。
おそらく、このブログ上でも現実離れした格闘技作品を『スト2的な』と、悪意のある表現で書いている記事もあったかと記憶してます。
なお、書道は私の中では武術の範囲。

ちなみに対戦格闘ゲームで私が最高だと思ってハマったのは『武力』というゲームです。

でも、ゲームにおける異種格闘技の代名詞であり、武術マニアとしては無視できないのが、スト2。

私にとって、ストリートファイター2とは、そんな複雑な位置付けにあります。


また、2004年くらいと記憶していますが、池袋のサンシャインシティで、同じようなスト2の原画展が開催されていたことがあったのです。
まあ、格闘技好きとしては行きますよね。
ただ、この原画展は、ルートを全て回ったタイミングで、係員に話しかけられ、個別にフードコート的な場所に誘導され、係員と対面の椅子に座らされるというシステム。
そして、安くても5万円くらいだったかしら…高いのは何十万円の作品もあったかと思いますが、終了後に高額な絵画のセールスが始まるという、恐ろしい原画展だったんです!
グッズ売り場があるとかではなくて、悪質な絵画商法(展示会と称して人を呼び、会場で執拗なセールスをして高額な絵画を買わせる悪徳商法)みたいなイベント。
なんとか無事に帰還したもののヤバかったです。係員が帰らせてくれないんです。

一応、当時のこのイベントをググってみたんですけど、何の情報も出てこないんですよね。
何故だろう…。

~追記~
色々と調べていたら、多分このイベントかなと…。
2003年っぽいです。
15周年のホームページもすでに閉鎖されており、辛うじて、昔の仕様のホームページで、秋葉原会場でのイベントの様子の写真が残っているだけでした。
僕が体験したような絵画商法であることに言及した記事も見つからなかったです。同じような体験した人はいないのかしら…。当時の魔法のiらんどとか、そういう個人ホームページってサービスも終了してますよね。
ただ、チラシをよく見たら【展示販売】のイベントであることが明記されてるんですよ。20年経って、初めて知る真実!


というわけで、この経験もあったため、今回のスト2展もちょっと二の足を踏んでいたんです。アレじゃね?という。


でも、北九州で開催されていたので、せっかくなので行ってみました。
なお、この段階ではまだ懐疑的です。

美術館なんで、撮影できるスポットは少ないです。
等身大ベガ。かなりのバルクで横にデカい。

等身大チュンリー。

全体の感想としては、かなり面白かったです。
世代ですからね。

開発当初の設定資料とか、イラストレーターへのキャラクターデザインの発注書とかも、イラストレーターの裁量に委ねている箇所があったりして面白いです。

作品によって、時代背景があるんですけど、厳密にしちゃうとキャラクターの年齢とかが変わってしまうので、『そこは気にしないで下さい。』みたいな一文が添えてあったり。

あと、リュウに対して、他のキャラクターが一人一人それぞれ対極にいるように設定されている資料も面白かったです。
例としては、春麗(男と女)、本田(力と技)、ケン(軟派と硬派)、みたいな感じです。
ただ、ブランカに関しては、野蛮と文明と書いてあって、文明の横に???みたいな書き込みもあるんですよ。確かにリュウは強さのみを求めて世捨て人みたいな生活をしているので【文明】とはちょっと違うんですよね。
資料の中で、製作者の試行錯誤の様子が見えるのが、凄い良かったです。貴重なものが見れました。

他には…
スト2の開発初期時点の空手家の名前が【角田雅昭】だったり、なかなか興味深い展示でした。時代だな~と思いました。佐竹は当時のスーパースターですから
わかりますが、角田要素もあったんだ…と。


資料だけでなくて、体験コーナーも充実してましたね。
センサーで画面に波動拳が出せるゲームがあったり、あの筐体が置いてあったり、ワイワイ楽しむこともできるイベントでしたね。

そして、最後には高額な原画の複製を買わせるコーナーは…なく、普通にグッズ売り場があるだけで、とても満足できるイベントでした。


一応、初代ストリートファイターのポスターだけは買いました。この世界観なら、格闘技マニアとして許容できるので。
自宅ジムに貼る。
なかなかレトロな感じがカッコいい。