【翔春】確かめるように
「七海…」
ソファの上、ほとんどゼロ距離で隣に座ってる翔くんの、少し真剣味を帯びた声が聞こえた。
「翔く…」
視線を横にずらすと、肩先に翔くんの柔らかい金髪が見えた。甘えるみたいにわたしにもたれてた頭が、少しだけ離れる。
「すげ、心臓の音」
「やっ…聴かないで」
「何でこんな、速くなってんのさ」
からかうような声で、翔くんはわたしを見上げてくる。
逃げようにも、翔くんに近い方の手が彼に絡め取られている。
「手…汗ばんできてる」
「や…だぁ…」
「顔赤いぜ? 瞳も潤んで…」
「しょうくん…」
手に少し力がこもる。
「何で…?」
「そっ…んなの…決まってる…」
「ちゃんと言わないと…わかんないぜ…」
翔くんは、こんな状況になるといつもいつもこう。
わたしを極限まで焦らしに焦らして、わたしの気持ちを試すみたいに尋ねてくる。
信じられてないのかなって不安になるけど、翔くんの手が込めてくる力でわかる。…翔くんも、不安なんだって。
「いじわる…」
「ちゃんと…言ってみな。なんでお前、こんななってんのか」
翔くんはわざとらしくシャツのボタンを外して、少し身を乗り出してわたしの耳元に囁きかけてきた。
わたしは全身が熱くなるのを感じた。
早く、早く、痛いくらい抱きしめて欲しい。
「翔くんがっ…好きで…好きすぎて…」
わたしより低い位置から見上げるように覗き込んでる翔くんの肩に、おでこをぽふんと載せた。
「はやく…抱きしめて欲しいって…思ってるから…っ!」
言い終わるや否や、翔くんがわたしの脇から腕を回して、わたしをソファに引き倒した。
「ひゃっ…」
わたしが翔くんを押し倒すみたいな体勢になってしまう。恥ずかしくて離れようとしたけど、翔くんがわたしの背中で手を組んでいるので、それは叶わなかった。
「俺はそれじゃ足りない」
「えっ…」
「ほら」
翔くんが腕を解いて、そのままわたしの頬を手で優しく挟む。
「七海も足りないって顔してる」
翔くんが不敵に笑う。翔くんの要求に気づいてしまい、さらに顔が熱くなったのが自分でもわかった。
「言ってみろよ。そしたら、叶えてやるよ」
「翔くんは…ずるいよ…」
「え?」
「そんなの…待ちきれないって…わかってるくせに…」
恥ずかしいはずなのに、わたしは止まらなかった。
翔くんの上に乗って、覆い被さるみたいに抱きついて。
「ふぅ…んっ…」
「ぅん…」
気がついたら、貪るみたいに翔くんの唇を奪っていた。
「んぁ…ななみ…」
「しょ…くん…すき…」
翔くんが、ふわりとわたしを抱きしめる。
たったこれだけで、わたしはすぐ安心できるから。だから、離さないで。
ソファの上、ほとんどゼロ距離で隣に座ってる翔くんの、少し真剣味を帯びた声が聞こえた。
「翔く…」
視線を横にずらすと、肩先に翔くんの柔らかい金髪が見えた。甘えるみたいにわたしにもたれてた頭が、少しだけ離れる。
「すげ、心臓の音」
「やっ…聴かないで」
「何でこんな、速くなってんのさ」
からかうような声で、翔くんはわたしを見上げてくる。
逃げようにも、翔くんに近い方の手が彼に絡め取られている。
「手…汗ばんできてる」
「や…だぁ…」
「顔赤いぜ? 瞳も潤んで…」
「しょうくん…」
手に少し力がこもる。
「何で…?」
「そっ…んなの…決まってる…」
「ちゃんと言わないと…わかんないぜ…」
翔くんは、こんな状況になるといつもいつもこう。
わたしを極限まで焦らしに焦らして、わたしの気持ちを試すみたいに尋ねてくる。
信じられてないのかなって不安になるけど、翔くんの手が込めてくる力でわかる。…翔くんも、不安なんだって。
「いじわる…」
「ちゃんと…言ってみな。なんでお前、こんななってんのか」
翔くんはわざとらしくシャツのボタンを外して、少し身を乗り出してわたしの耳元に囁きかけてきた。
わたしは全身が熱くなるのを感じた。
早く、早く、痛いくらい抱きしめて欲しい。
「翔くんがっ…好きで…好きすぎて…」
わたしより低い位置から見上げるように覗き込んでる翔くんの肩に、おでこをぽふんと載せた。
「はやく…抱きしめて欲しいって…思ってるから…っ!」
言い終わるや否や、翔くんがわたしの脇から腕を回して、わたしをソファに引き倒した。
「ひゃっ…」
わたしが翔くんを押し倒すみたいな体勢になってしまう。恥ずかしくて離れようとしたけど、翔くんがわたしの背中で手を組んでいるので、それは叶わなかった。
「俺はそれじゃ足りない」
「えっ…」
「ほら」
翔くんが腕を解いて、そのままわたしの頬を手で優しく挟む。
「七海も足りないって顔してる」
翔くんが不敵に笑う。翔くんの要求に気づいてしまい、さらに顔が熱くなったのが自分でもわかった。
「言ってみろよ。そしたら、叶えてやるよ」
「翔くんは…ずるいよ…」
「え?」
「そんなの…待ちきれないって…わかってるくせに…」
恥ずかしいはずなのに、わたしは止まらなかった。
翔くんの上に乗って、覆い被さるみたいに抱きついて。
「ふぅ…んっ…」
「ぅん…」
気がついたら、貪るみたいに翔くんの唇を奪っていた。
「んぁ…ななみ…」
「しょ…くん…すき…」
翔くんが、ふわりとわたしを抱きしめる。
たったこれだけで、わたしはすぐ安心できるから。だから、離さないで。