4月1日(土)

開成山の桜が満開の中、

郡山市総合福祉センターで、

1月14日にオンライン対談をして頂いた

20代女性2人の人工内耳装用者を招いて講演会を開きました。



オンライン対談でも話していただいた


・人工内耳について思うこと
・家族
・学校
・職場での工夫


などを改めて聞くことが出来ました。



久しぶりの対面で11名の方が参加してくださり、

質問がたくさん出ました!
これは対面の良さだと改めて思いました。

 


Aさん、Bさんについてはこちら飛び出すハート
 

 

 

    

スターAさん

新生児聴覚スクリーニング検査が

生まれた病院ではなかった。

母親が1歳半ころから難聴を疑っていたが、

集団検診では様子見と言われていた。

その後、病院で両感音難聴と診断され、

補聴器をつける。

親の仕事の都合で転居し、

療育センターに月4〜5回通う。

補聴器では補聴効果があまり見られず

人工内耳を知り、悩んだ。

 

ろうのママ友から

「人工内耳は反対です。」の

手紙をもらったりしたが、

悩んだ末、

4歳で片耳人工内耳埋込手術を受けた。

親の仕事の都合で引っ越し、

聾学校幼稚部→地域の小学校難聴学級

→引っ越し先の聾学校小中高

高等部卒業後、

200人規模の会社に

障害者雇用で契約社員として入社した。

会社は障害者雇用初めてだった。

現在は正社員になっている。


新人研修が音声のみで全く分からなかった。

絶望感が大きく、

研修担当に相談したものの、

結局資料もなく、

同期に教えてもらう方法で研修を終えた。

配属された部署では

「話せるけれど聞こえない」ことを伝えた。


会社内で配られる広報冊子に

人工内耳のこと、

自分が出来ること、出来ないこと

 

など書いた。


効果があり、筆談してくれる人が増えたアップアップ


スターBさん
5歳で左側に人工内耳。

4歳まで中度難聴。
5歳の時、急に聴力が下がり、

右側が聴力残っているため

左に人工内耳。
医師から人工内耳の手術をしても

聞こえないかもしれないと聞いて

親は悩んだが、

やらないで後悔するよりいいと

手術を決めた。


小学3年生まで地域の小学校。
小学1年生から3年生まで、

別の小学校のことばの教室に

1ヶ月に1回通って

言葉の練習をしたり、

総合療育センターにも練習しに通っていた。

発音や文章で

それぞれ苦手な分野があったが、

その課題を克服できるように練習していた。

4年生から聾学校小学部へ。
小学3年まで手話を知らなかった。

手話を知ってから

コミュニケーションが楽しいと思えた!
中学校は地域の中学校へ。

音声でのコミュニケーションは大変だったけれど、

口話だけで無く、

自分が覚えている手話を周りに教えた。

周りが手話に興味を持ってくれたので、

よかった。

高校はコミュニケーション、

勉強面を考えて聾学校高等部に進学した。

高等部卒業後、
病院の事務に就職。
事務長に相談し、
聞こえないことを理解してもらった。

筆談で職場ではやりとりしていた。


今は転職して高校で事務職をやっている。

ハローワークで紹介され、

やりたい仕事と思い入った。

 

Aさんのお母様も参加してくださったので、

お母様に対して、参加者から同じ親の立場からの質問もあり、

とても良い時間になりました。

オンライン開催時に比べて質問がたくさん出ました。




スタッフが印象に残ったのは、

「人工内耳することで、女の子の場合髪のアレンジに支障がでますか?」という質問。

普通に結んだりは支障ない、髪があったほうが落ちにくい、

ただ編み込みとか複雑なものや、坊主とかだと落ちやすい・・・?

って話になったことですかね笑
 

 

2人にとって手話とは?

 

ふたりとも手話は必要。

手話があることで気を遣わず楽しくコミュニケーションとれる。

言葉の意味が分かりやすくなって、色々言葉を覚えられるという回答でした。


Aさんのお母様からは、

 

「家では口話に力をいれるために手話は使わなかったが、

後悔している。

若いときのほうが手話が覚えられるし、

もっと娘と話せたかもしれない。

でも今から頑張ります笑」

 

と話してくださいました!

 



午後は講師を交えて、

ランチしながら

気楽に子育てや恋愛の話など盛り上がりました。

今回も8名の子供さんの保育を

4名のボランティアさんが元気に遊んでくださいました。

 



講演の内容はオンラインとほぼ同じですので

こちらをご覧ください↓

 

 

 

 

参加者からの感想です!

 

お二人とも、

人工内耳を活用しながら

手話でのコミュニケーションも大事にされていて、今まで大変な事もあっただろうけど未来の目標に向かって今の生活を楽しまれてるなあと感じました。(若いって素晴らしい✨笑)


娘にはコミュニケーションの選択肢の幅を広げたいと思って人工内耳を選択したので、将来、お二人のように自分に合った方法で人との関わりを楽しんでもらえたら良いなと思いました。

 

↑長期休みを利用して福島に帰省された保護者さんです❗️お越しいただき、本当にありがとうございますラブラブ



次回のもいもい開催のお知らせ

 

 

2月平日、時間未定
郡山市内(予定)で、茶話会を開催したいと思っています。
きこえない、きこえにくいお子さんを育てているご家族が対象ですチューリップ赤

スタッフ都合により開催できないです、ごめんなさいあせるあせる

 

 

3月18日(土)13時~15時
郡山市内(予定)で、NPO法人しゅわえもんをお招きし、絵本を手話で読むワークショップを開催します!これまでzoomの向こう側にいたスタッフさんと交流できるチャンスです。
どなたでも参加できますチューリップ赤中高生にも参加してもらえるような企画を考えています!
また、せっかくの機会なので、午前11時~12時半まで昼食兼ねた茶話会を予定しています。