10月13日(土)、もいもいの活動が郡山青少年会館で行われました。
初めていらしてくださった3家族も含め、7家族の参加がありました
秋晴れの少し肌寒い日でしたが、冷房をいれるほど部屋は熱気につつまれました
久しぶりに来られた親子もいて、お子さんの成長っぷりにびっくり。
緊張した面持ちで始まりましたが、まずは自己紹介と「最近嬉しかったこと」。
大きな冷凍庫を買ったのでたくさんものが入って嬉しい
こどものがSの文字になってた、なにかのメッセージ?
こどもの手話や身振りの表現が増えた
などなど、お母さんの喜びが伝わってきてみんなで拍手
一通り場が和んだところで、
今回の講師児玉英之さんからお話。
ずっと普通学校で育ち、難聴学級経験もしながら、ひきこもり、留年や中退を経て、大学院を修了後は、システムエンジニアとして働いているとのこと。
こんなものを作ってます、と見せられた画像に、参加者もおぉー!!
最後に
・ろう、難聴、聴者、こども、大人、老人、いろんな人と交流してみよう
・声で話すこと(口話)は武器になるが、自分を傷つけるものにもなってしまう←きこえない人としてどう口話を使うかは、きこえる親は教えることができない
・家族で話していても、自分だけがガラス張りのなかにいるようだった
とお話しされていました。
上農正剛さんというかたの指導を受けた話も少しあり。
話すことよりも、日本語を書くこと、読んで理解することを意識した指導で。
興味あるかたは『たったひとりのクレオール』をご覧ください。スタッフも持っていますのでお声かけください。めちゃ分厚いですが、講演記録なので読みやすいです。
参加者からの質問も出て。
・小学校などでの勉強の遅れがあったとき、親はどうサポートしたら?
・絵日記を書いていたということだけど、親が気をつけることは何?
・友達と、口話と手話とコミュニケーション手段が違っていたら・・・?
などが出てきました。
児玉さん自身の経験や、周囲の人から聞いた話も交えて応えてくださいました。
ボランティアとして来てくださった、きこえない子を育てたお母さんからの経験、
子どもが手話に興味を持って、親子で覚えてくれる例もありますよ、とスタッフの経験、
いろいろな立場での経験談も聞けて、
「今それが聞きたかったんです」という本音も。
・子どもが「ピタゴラスイッチ」に興味があるのだけど、どうやったらつくる人になれる?←答えは、監修している先生の研究室に入る、だそうです
参加しているお母さん同士の交流も増え、
こういうものあるよー、行ってみたら?
と情報交換も積極的に行われていたようです
午前中は時間がなくできなかったのですが、ランチ会に参加したメンバーで手話を少し学び合いました
1人のお母さんが、知りたい手話があるんです、と書いてきてくださったのですが、A4用紙1枚にびっしり
車で遊ぶよー、気持ちいいねー、うんち、おしっこ、すっぱい、しょっぱい、あまいなどなど。日常生活ではよく使うけど、手話サークルやテキストではなかなか教わらない、載っていない言葉ですよね。
「今手話講座通っているけれど、こういう手話が知りたかった」というお母さんもいました。
聴力に関係なく、こどもと豊かにコミュニケーションをとりたいと思っているお母さんがたくさんいることはスタッフも嬉しいですし、お子さんも幸せですよね月1回では、追いつかない・・・難しいところです。でも、もいもいを立ち上げて1年がたち、ニーズを伝えてきてくださっているので、応えたいと思います。もいもいでできなくても、団体としてこういうニーズがでてきました、とどこかに伝えることも。
郡山市からの派遣で、手話通訳者2名にお越しいただきましたまた保育ボランティアには7名来てくださいました。山形から来てくださった人も。こどもたちとバドミントンしたり、抱っこしてお散歩したりと・・・本当にありがとうございます
以下の日程で活動を予定しています。
11月7日(水):きこえない・きこえにくいお子さんを育てているご家族が対象です。(10時~12時半、郡山青少年会館)詳細は後日載せます。初めての試みがあります
12月2日(日):どなたでも参加できます。京都の高井小織さんをゲストにお呼びします。昨年もお招きし好評でした言語聴覚士の立場から、また元中学校難聴学級担任の立場からお話いただく予定です、(10時~12時半、郡山青少年会館)詳細は後日載せます。
12月15日(土):きこえない・きこえにくいお子さんを育てているご家族が対象です。筑波技術大学の教授、佐藤正幸さんをゲストにお呼びします。大学では補聴器の調整や、盲ろう学生の支援などを中心にやられているそうです。
筑波技術大学ってどんなところ
基本的なことだけど、今更聞けない・・・dBの話など。(10時~12時半、郡山青少年会館)詳細は後日載せます。
ぜひご参加ください