6月2日、もいもいの活動が行われました。

朝と夜はぐっと気温が下がるものの、日中は汗ばむくらいのお天気でした晴れ

 

大人33名、子ども16名の参加がありました!!保育ボランティアも9名集まってくださいました。

昨年度の12月、3月で利用した和室が狭く感じられたので、同会場の別の部屋で実施しました。初めましてのご家族や参加者もいましたが、リピーターさんも多く、それだけもいもいのこの回を楽しみにしてくださっていることが伝わってきました音譜

 

まずは恒例のアイスブレイクキラキラ

今回はジェスチャーゲーム。

ランダムに参加者をグループわけし、お題を伝える単純なもの。『スイカ』・・・丸い物体を指していたのに気づかず『スイカ割り』になってしまったグループ、やたらフリの長い『シンデレラ』・・・みんなで笑いあい緊張がほぐれました。手話を知っていると逆に難しい、という感想も。前の人のジェスチャーを見て「うんわかった」とうなづいたり「OK」と合図を送ると、お互い通じ合えたビックリマーク伝わったビックリマークという気持ちになれますね。

(だっこ紐で参加のお母さんも。左側スクリーンにパソコン通訳の文字が表示されています)

 

いよいよ講演スタート照れ

 

 

(講師の高間さんは朝いちの飛行機で来福、

最終便で帰宅というハードスケジュールポーン

 

高間さんは、1歳半のときに高熱が原因で失聴し、8歳で人工内耳埋込手術を受け、聾学校から地域の小学校に編入します。高校卒業後、筑波技術短期大学(現:筑波技術大)、ギャローデット大学、兵庫教育大学院を経て、現職に至ります。小学校では先生や同級生がキュードサインを覚えてくれた、中高では内耳をじろじろ見られるのが嫌だった・・・とのエピソードも語ってくれました。そして、参加者に次のような質問を投げかけました。

 

①どうして私の耳はきこえないの?と子どもにきかれたら・・・

②ある日、子どもが補聴器や人工内耳をつけようとしなくなったら?

③人工内耳をもっている子どもは、自分の聴覚障害を受け入れ、自信を持つべきか?

 

①~③のお話の中でも、きこえない本人は『心理的安定』を求めているということを強調されていました。

 

きこえる人が多数の社会で「心理的安定」をはかるためには「きこえる社会との同化」が一番の心理的安定になると思ってしまう。でも実際には「同化」はできない・・・

親が「きこえないこと」をどう思っているのかを探っているので、「安全基地」である家族が、長い目で生涯かけて見守っていく。

「きこえなくてもいい」という自信が自分の大きな武器になるはず。

 

と高間さんなりの考えを述べてくださいましたビックリマーク

 

最後に『サトラレ』という漫画を紹介してくださいました。

 

このなかの、白木さんという人物のエピソードに勇気づけられたそうです。サトラレというのは「自分が頭で考えていることが、周囲の人に全部さとられてしまう」という病気またはその人のこと。サトラレであることが苦痛だった白木さんは、医者から普通の人間に戻る手術があると聞き、希望を見出すようになります。しかし悩んだ末、最後には「サトラレにはサトラレの幸せがあるかもしれない」と手術を断ります。中高生の時の高間さんは、これを読んで普通の人間になりたい」という白木さんの気持ちにとても共感したそうです。(サトラレ第6巻42話「サトラレか人間かII」より)

https://www.sukima.me/book/title/BT0000362712/

 

休憩を挟んで、質疑応答へ。

(ホワイトボードのピンクの紙は参加者からの質問です)

 

●人工内耳をつける前とつけた後のきこえの違いは?

●朝内耳をつけるときはどんな感じ?

●埋め込んだ内耳を交換することはできるの?

●アメリカに留学中はどうやってコミュニケーションとっていた?

●先生になったのはどうして?きこえない子どもに意識して伝えていることは?

●今内耳をつけようか迷っている親になんて声かけますか?←時間切れで答えられずすみませんあせる

 

などなど参加者からたくさん質問が。


勤務する学校でこどもたちに意識して伝えていることは?の質問対し、先生としては皆同じ立場だけれど、きこえない先輩としてどう生きているか、そのモデル提示をしていると答えられました。たとえば・・・こどもから投げかけられる素朴な疑問「髪きったの?」「お母さんに切ってもらったの?」「えー美容院で切ったの?」「どうやってコミュニケーションとるの?」こういった些細な質問が出たというエピソードも。

 


講演後はランチ会を行いましたチューリップ赤チューリップ黄

3月の南雲さん同様「孤立を感じる」という話は、男性であっても同じなんだ!と驚いた、1つのものさしではかるのではなく、たくさんのものさしを持つことが大事だと気づいた、といった感想もいただきました。

 

また今回『ミライスピーカー』をレンタルしてみました。

クリアに聞こえたという感想が多く出ましたが、普通のスピーカーとのきこえの比較をしなかったので、どう違うのか明確にはわからなかったという意見もありました。次回勉強会でも利用してみようと思いますキラキラ

 

 

今回は要約筆記こおりやまからパソコン通訳者4名と、県からの派遣で手話通訳者2名に来ていただきました。また保育ボランティア9名にご協力いただき、ケガもなく無事終了できました。おもちゃもたくさんあって子どもたちは大喜びでしたキラキラ朝早くから会場準備などに協力いただき、改めて御礼申し上げます。


 

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以下の日程で活動を予定しています。

 

6月18日(月)明晴学園ツアー→※申し訳ありません。9月10日に延期します。

 

6月29日(金)急遽開催!!アメリカから一時帰国中の、看護師の資格をもつ聞こえない女性を招いてお茶会を開催します。きこえない・きこえにくいお子さんを育てているご家族対象。(時間、場所未定。郡山市内を予定)

 

7月28日(土)バスケットボールを楽しもう!!きこえない・きこえにくいお子さんとその兄弟姉妹対象。(13時~16時@聴覚支援学校体育館)

 

8月26日(日):きこえない・きこえにくいお子さんを育てているご家族、教育関係者。難聴児を育てた母でもあり、長年小学校難聴学級の担任をされているかたを招きます。(10時~12時半郡山市青少年会館

 

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都合のつくかたはぜひご参加くださいキラキラ


【件名:参加する日】にして、moimoi.fuku☆gmail.com(☆を@にかえてください)まで。スタッフ一同、ご参加をお待ちしております音譜