今年のもひかん林檎販売について

 

 

前回のメールでもお知らせしたように、工藤夫妻には、病になられた従妹の林檎畑の管理、1へクタール(1万平方メートル、100m×100m)が今年から追加されました。

 

4ヘクタールを二人で管理されていて、大変なのに、どうして引き受けたのですかと工藤さんに聞いたところ、昔、本家から林檎畑を分与される時に、工藤さんのところは子どもが多いから平地の林檎畑、いとこは作業の大変な山の林檎畑を指定されたのだそうです。その親戚も後継者がいないために、その林檎畑を工藤さんが管理を引き受けました。

林檎畑は、何もしなければ、あっという間に病気や虫が発生し、近隣の林檎畑に危害が及びますので、管理しなければ、林檎農家から批判され、その土地に住むことができなくなります。実際、減農薬の工藤さんは、周辺のリンゴ農家から、批判され続けています。

 

除草剤を散布しない工藤さんの林檎畑は、草刈りが膨大な作業なのです。周りの農家は、11月の収穫時まで20回以上、農薬や除草剤を散布していますが、もひかん林檎は3~4回、の散布です。しかし、今年は、長雨と新たに加わった畑の草刈り作業で、7月の最後の農薬散布ができませんでした。その結果、しんくい虫が糖度が早く高くなる早生林檎に、侵入した可能性が高かったようです。

 

お二人で、林檎を選果し、出荷されるのですが、その作業が大変で、また、しんくい虫が入っていても、見つけることができない可能性があるので、今年はもひかん林檎のお客様には、申し訳ないけど、出荷できないという連絡がありました。

 

安心、安全な皮ごと食べられる美味しい林檎は、日本では林檎は,多農薬栽培のため、ほとんどありません。私がもひかん林檎を販売しようとしたとき、工藤さんが、次のように言われていました。「減農薬、無肥料、樹上完熟のもひかん林檎が、JAや市場に出荷すれば、多農薬のリンゴと一緒にされ、販売される。それが一番、残念だ。」

 

果樹栽培においても、無肥料は当然、収穫が減ります。多肥料栽培の二分の一になり、出荷できる林檎も減りますので、栽培面積を増やさなければならないのです。しかし、人を雇う余裕がなく、朝から晩まで、お二人で収穫作業をされ、そして選果しての出荷作業は、昨年までで、限界にきていました。それにあらたな1ヘクタールの林檎畑の管理が加わったのです。

 

しかし、販売停止にすることは、安心、安全な美味しいもひかん林檎を楽しみにしているお客様の期待に添えませんし、工藤さんにとっても大きな減収になります。そこで、私は以下の提案を致しました。

 

1)7月に農薬が散布できなかったので、しんくい虫等が林檎の中に入っている可能性があると明示し、理解して頂いた方だけに、昨年と同じように、販売する。クレームがついた場合は、キロ数に関係なく、2キロ箱の林檎の代品を送る。

という提案をしました。

 

 

工藤さんからは、お客様には大変申し訳ないが、今年は、もひかん林檎をすべて家庭用として販売させて頂くという返事を頂きました。

 

 

今年のもひかん林檎販売は、以下のようにさせて頂きます。

 

1)7月に農薬が散布できなかったので、しんくい虫等が林檎に入っている可能性があると明示し、理解して頂いた方だけに、今年の林檎は贈答用林檎も含め、「家庭用」として、販売する。クレームがついた場合は、キロ数に関係なく、2キロ箱の林檎の代品を送らせて頂きます。

 

 

2)11月に収穫のプレミアム「コスモサンフジ」「こうこう」に関しては、平地の畑であり、かつ、晩成種なので、8月には林檎の糖度が上がっておらず、しんくい虫の被害は少ないと予想されるので、贈答用を設けます。クレームがついた場合は、キロ数に関係なく、2キロ箱の林檎の代品を送らせて頂きます。

 

Candysmile farm  栗原光弘

ご理解の上、ご支援、よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

追伸

今年は、袋を林檎にかぶせる作業もほとんどできませんでした。袋をかぶせると林檎の熟成が遅れ、色がつきやすく(もひかん林檎は無肥料で、土壌に窒素成分が少ないので赤くなりやすいのです。)、また、保存性が高まります。しかし、太陽の光を浴びない林檎は味が落ちます。

 

また、JAや市場はCA貯蔵(4月以降、販売されているリンゴは、特殊な空気で冷蔵保管されています。)のための有袋林檎を納入させますので、今年は工藤さんは有袋林檎を出荷できません。

 

しかし、悪いことだけではありません。

 

従妹さんの畑には、工藤さんが作っていなかったジョナゴールドがあり、今年は無袋になったので、表面に赤さびのようなものはつきますが、美味しい林檎になります。また、金星という有袋必須の林檎は、市場には出せないような皮に赤さびがついたような林檎になってしまいますが、無袋のこの林檎はとてつもなく美味しいのです。

 

時期がきましたら、これらもご案内させて頂きますが、すべて家庭品用の値段にさせて頂きます。