もひかん林檎物語 その15

 除草剤を撒いていない畑はネズミ天国!しかし、殺鼠剤も撒きません。

 

 

もひかん林檎は無肥料、減農薬、草生栽培(除草剤不使用)、葉取らず、樹上完熟林檎です。

美味しい林檎を作るためには、化学肥料や有機肥料も、必要ありません。無肥料にして10年目を迎えるもひかん林檎は、80%が広船層という傾斜地で作られています。無肥料であっても安心、安全な美味しい林檎が実り続けているのが何よりの証拠です。

 

肥料過多は窒素肥料で生じる硝酸態窒素が発がん物質であるニトロソアミンとなります。

もひかん林檎の肥料は除草剤を一切散布していないので、林檎の樹の下に生える草だけです。その為、根は地中深く伸び、大地の養分を吸収します。それが「もひかん林檎」の美味しさの秘訣なのです。

 

大規模なリンゴ栽培農家は、病虫害の被害を恐れるために慣行栽培は12回ですが、20回以上散布しています。肥料も大量に使用します。そうすれば、見た目はきれいな大きなリンゴがたくさん収穫できるのですが、農薬、窒素成分過多のリンゴとなります。

 

もひかんリンゴは、共同防除加入農地以外は、慣行栽培よりも薬剤使用を最大70%減らした減農薬です。無農薬は青森県の黒星病、ふらん秒まんえん防止条例で制限されていますので、無農薬では生産販売はできません。http://reiki.pref.aomori.lg.jp/reiki_honbun/ac00109011.html

 

昨年、9月、10月前半のもひかん林檎は黒星病の発生で、60%の林檎が加工用にせざるを得なくなり、収入が激減しました。薬剤耐性の黒星病が日本全国に蔓延しているのです。

 

その為、果実栽培農家は大量の農薬を散布しています。しかし、もひかん林檎園の工藤さんは、共同防除加入農地以外は、年間35回、残留農薬を減らすために散布するのは7月中旬までです。

 

大手宅配業者が今年になり、料金を値上げしました。直送販売の林檎の値段の三分の一は

宅配料金なのです。JAや市場に卸せば、減農薬の安心、安全な美味しい林檎も農薬、肥料過多な林檎も同じ扱いなのです。きれいな大きなリンゴが卸売り業者の求めているリンゴなのです。

 

除草剤を散布していない為に工藤さんの畑にはネズミがいます。今年の被害は黄王、恋空という林檎の樹が250本以上囓られ、枯れてしまいました。小さなリンゴ農家では、壊滅的な被害です。農薬、除草剤、殺鼠剤を使わないとこのような被害にあいます。リンゴは出荷できるまで、最低5年かかります。その間の収入が250本分、無くなったのです。

 

これらの林檎の木は、伐採し、新たな林檎の苗木を植えました。しかし、林檎が出荷できるのは

最低5年間、必要です。

 

「もひかん林檎」のように、安心、安全な林檎を作ることは経営上のリスクがとても大きいのですが、それでも薬剤散布は可能な限り少なくするという工藤さんの心意気に感銘を受け、私は「もひかん林檎」を販売するお手伝いをさせて頂いているのです。

 

生産者が採算度外視をして、安売りに走れば、いずれ力つき、安心、安全な美味しい林檎を作り続けることができません。青森県のリンゴ生産量は日本の9割をしめていますが、現在、リンゴ栽培だけで大きな利益を上げている農家はごくわずかです。

 

リンゴは果実の中で一番採算が合わない果物と言っても過言ではありません。

 

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