思いがけないところで。。(歌舞伎シーンの続き) | 本橋ユウコの部屋

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歌舞伎の幕、です。芝居の合間なんかに舞台の上を隠すアレ。

きれいやな~とか思ってみていたら、お~やおや。。

思いもよらないところでお会いしましたね、I○Mさん。

こんなところに出資してる余裕があった頃の、遺物なんでしょうかね???


I○Mさんというと、前お世話になってた会社でデキる人の(いや、他意はありませんよ…)ノートパソコンにはみんなココのロゴが書いてあったのを思い出します。

素人のもぐには、ITの世界で「デキる」「ちったあわかる」ことの証明が、ここの製品をさりげなく使うことなんだろーか、とぼんやり思ったり。…あとで中国に身売りしてしまったらしいこと知りましたが。バッテリー発火騒ぎが何だとかどうしたとか。。

その後どうなってるんでしょうね。

いや、中国企業に買われたりした色んな老舗とか大手とかですよ。上手くいってんのかな?
やっぱり会社を構成しているのは人間で、その人間の気持ちとかやる気とか言うものは、そうそう金で会社が売り買いされたからといって、そんなにすぐ切り替わるもんなのかな、とか。

この幕を寄贈したI○Mさんの狙いもイマイチわからないしね。

だって、どう見ても会場にいる人たちはI○Mさんの製品使わなそうだよ?(笑)
年配の女性とか年配の男性とか年配の専業主婦とか…もぐが知ってるデキる連中とは似ても似つかない。

こういう無茶な宣伝戦略とってるから中国企業に買われたのか?!とか勘繰ってみたり。


しかし、人間も忘れるの早いようで、なかなか切り替わらない部分も多いものです。
大体この歌舞伎という代物。この芝居を本当にリアルなものとして感情移入できていた人はもう百何年か前にみんな亡くなってしまっている筈なんですよ。生活の何から何まで違っちゃってるんだから。

かなりの頻度で劇中使われている小道具の名前とか用途とかがわからなかったりするし。
普段に着物着なくなって久しいから、裾をからげるとかの意味も知らないし。
喋り方へんだなぁとか思うし。

でも、肝心なことだけは不思議にわかってたりもするんですよね。

可愛い子供に先に死なれた親は悲しいものだ、とか。
孤独な老人の日々のわびしさとか。
上と下の板ばさみに苦しむ勤め人の悲哀とか。
恋愛している若者はまわりなんか見えちゃいない、とか。
人間は誇りが無ければ生きられないこととか…。

昔も今も、作り手たちが努力して研究や革新を重ねてきた結果なのでしょうね。
もぐも襟を正して頑張って鑑賞しなければ。。

とかいって、本当にゲラゲラ笑っちゃうくらい面白いから世話無いんですが(苦笑)。
ふと、これも凄いことだよなぁ、と感心するもう一人の自分がいたりもして。


それにしても場違いだと思うぞ~、I○M!(笑)