明けましておめでとうございます
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新撰落語もぎた亭
本年もごひいきのほど、よろしくお願い致します

さて今月から
新撰落語もぎた亭に初回から関わってこられた作家の神崎京一さんに、当落語会の歴史を語っていただくことになりました
今回は「新撰落語もぎた亭の歩み その1」です
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新撰落語もぎた亭の歩み その1(文中敬称を略します)
文・神崎京一
もぎた亭の発足から33年経ったのでここで喜六を、いや記録を残しておきます。
新撰落語もぎた亭はどのようにして作られたか?
それは1992年、佐和良春雄が「作家が作った台本を噺家が演じる落語会が無い」と桂蝶六(現花団治)に相談したのが始まりである。二人はその後さとう裕と三人で大阪市北区万歳町の喫茶店で話し合い、「会が無いのなら作ろう」ということになった。当初、噺家メンバーを集めるのに苦労したが、一番に桂福車が「その話に乗った」と賛同し、笑福亭福三(現森乃福郎)、露の都が続き、遠山桜、神崎京一 他数人が集まり7月21日、谷町劇場(劇団大阪稽古場)で第1回落語一番搾りが始まった。
落語一番搾りという名称は笑福亭福三が提唱した。後に新撰落語もぎた亭と会の名称を変更する。
作家と噺家が共同で新作落語を制作することを目的とし、共同で運営する会である。根多おろしの新作落語を発表する会である。
第1回から第3回までは劇団大阪の稽古場(谷町劇場)で公演した。会ごとに高座を組み立てたのを記憶している。
当初は作家グループを「独立作家共同体」、噺家グループを「あけぼの会」と称したが、第9回からこの名称はなくなった。
第1回落語一番搾り
谷町劇場
1992年7月21日18時45分開演
桂福車「げんかつぎ」作・遠山桜
露の都「夜叉が池」作・佐和良春雄(平郡茂)
桂蝶六「壱両長者」作・さとう裕
笑福亭福三「蛸の恩返し」作・佐和良春雄(平郡茂)
第1回の客席に露の五郎師匠がおられた。

↑第1回チラシ

↑第1回パンフレット
第2回落語一番搾り
谷町劇場
1992年11月26日18時45分開演
桂蝶六「乱れ髪」作・佐和良春雄
桂福車「道具屋の陰謀(後にレプリカと改題)」作・神崎京一
笑福亭福三「似顔絵」作・さとう裕
露の都「金明竹」古典(注:チラシではお楽しみ、パンフレットでは山ん婆となっているが諸事情により金明竹を演じている)

↑第2回チラシ

↑第2回パンフレット
第3回落語一番搾り
谷町劇場
1993年3月16日18時45分開演
露の都「山ん婆」作・さとう裕
桂福車「五行」作・佐和良春雄
笑福亭福三「三つのお願い」作・神崎京一(注:チラシでは神の最後の願いとなっているが公演時には三つのお願いと改題)
桂蝶六「平成任侠伝」作・日高満博(注:チラシでは極道一直線となっているが公演時には平成任侠伝と改題)

↑第3回チラシ

↑第3回パンフレット
2025年1月7日 第1回目から残っているメンバーが神崎一人になってしまったので神崎が記します。