飢えた牛が懸命にかじる?細くなった柱…南相馬
東日本大震災から間もなく2年を迎える福島県南相馬市小高区の牛舎に、何かに削り取られて細くなった柱が残されている。
原発事故の避難指示でやむなく置き去りにされた牛が、飢えをしのぐためにかじった痕とみられる。
牛舎を所有している男性(63)は震災から数日後、「1週間ぐらいで戻れるだろう」と考え、普段より多めに餌を与えて避難した。しかし、小高区は警戒区域に指定され、牛舎に戻れたのは3か月後。飼育していた牛40頭のうち、34頭が餓死していた。現在は、市に委託され、野生化して行き場のなくなった牛をこの牛舎で飼育している。
男性は「申し訳ない気持ちでいっぱいで、本当に悔しい。除染も復興も進んでいないが、前を向いていかないと……」と、涙を浮かべて柱を見つめた。
読売新聞 3月7日(木)8時51分配信
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