「松尾さん」

「何?」

「自分思うんすけど」

「何を?」

「自分はこうしてよく松尾さんに相談したりするじゃないですか?」

「するねえ」

「周りの人たちもよく松尾さんに相談してますよね?」

「そうかな」

「そうっすよ!いつも学食で誰かと話してるじゃないですか」

「そうかもね」

「何でですか?」

「え?」

「考えてみると誰も自分に相談してくる人いないっす」

「そうなの?」

「よくよく考えてみたんすけどね。いないんすよ」

「そうなんだ」

「何でかなあって」

「そうだねえ」