【祀り手のない仏様】はできるだけ供養して差し上げて下さい~もうすぐお盆ですね。 | 普門院だより~アメブロ版~

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皆様、こんにちは。

 

 当地は台風の影響で、かなり風雨が強かったのですが、少しずつ落ち着いてきたようです。

 

 シュロチクは昨日の夕方、息子に頼んで屋内に戻して貰いましたので、

 

 安心して眠れました。

 

 やはり雨風の強い外に放置したままでは、安心できませんでしたから、

 

 良かったと思います。

 

 またもう少し風が落ち着いたら、外に出してあげようと思います。

 

 さて、ここから話題が変わります。

 

 もうすぐ、お盆ですね。

 

 ウチのお寺でも盆行で忙しくしております。

 

 今朝、こんなお電話がありました。

 

 お盆行の最中は普段はあまり鳴らない電話が頻繁に鳴ります。

 

 いつ頃、来てくれるのか等、お問い合わせが多いのです。

 

 また、どのようにお盆の仏様のお祀りをすれば良いのかと、とかのお訊ねもあります。

 

 今日のお電話は後者でした。

 

 ただ、私はどうもお話ししていると、質問者様が「仏様を祀りたくない」という気持ちをお持ち

 

 のように感じました。

 

 というのも、かけてこられた女性が

 

 ー私がやらないといけないんでしょうか?

 

 とダイレクトに訊かれたからなのです。

 

 なので、私は仏様と質問者様の関係を訊ねました。

 

 すると、

 

 ー息子のお嫁さんの親戚です。

 

 うーん、ややこしいですー笑。

 

 亡くなられた方の息子さんのお嫁さんといえども、「嫁」というのは息子本人の奥さんなのか。

 

 それとも、息子さんそのまた息子の奥さんなのか。

 

 いずれにせよ、質問者様と仏様との縁が限りなく薄い関係なのだとは知れました。

 

 お祀りの仕方を訊かれて、更に「自分がそれをやらないと駄目なのか」と訊くのは

 

 その方が「やりたくない」と言われているのも同じです。

 

 私は考えた末、このように応えました。

 

 ーもし、そちら様にできるゆとりがあるなら、できればお祀りして差し上げた方が

 

 良いと思います。

 

 ーああ、そうですか。

 

 電話は切れました。

 

 皆さん、この会話について、どのように思われますか?

 

 私は何でも世の中は「もちつもたれつ」だと考えています。

 

 例えば、この質問者様がどのような立場なのかは判らないけれども、

 

 お声からして、私とあまり変わらない世代だと感じました。

 

  今は自分は結婚して、子どもがいるし、若くはないけれど大年寄りというほどでもない。

 

 死後のことまで真剣に考える年齢ではなく、考えたとしても子どもがいるので

 

 まあ、葬式やその後のことは子どもがしてくれるだろう、、、

 

 当たり前に考えれば、心配は必要ありません。

 

 ただ、長年、寺の仕事をしておりますと、今の時代は我が子がいる方であっても、

 

 必ず我が子が葬式を出してくれるとは言えないのです。

 

 大変残念なことですが、現実としてあり得る話です。

 

 また、世間的に体裁が悪いので、葬式だけは出してくれても、その後の法事など供養一切は

 

 複数の子どもがいれば、兄弟姉妹間で

 

 ー兄貴がやれ。長男だろう。

 

 ーいや、お前がお袋に俺より可愛がって貰っていたんだから、お前がするべきだ。

 

 と、お互いに責任転嫁をするような場合も少なくはありません。

 

 長年のお葬式、そして、それにまつわるその後を見てきた経験からいえば、

 

 現代は実子がいても、後々まで供養してくれるとは限らない。

 

 それが現実です。

 

 なので、質問者様はご自分は大丈夫と思っていたとしても、もしかしたら、我が子が

 

 死後の供養をしてくれない場合もあり得ます。

 

 自分が死んだ後のことまで考える必要はない、考えたくない。

 

 確かに、そうですよね。

 

 ただ、ここで考えて頂きたいのは、もし供養してくれる人が誰もいなかったときのこと。

 

 もちろん、いやですよね、あまりにも淋しいし哀しいですよね。

 

 なので、やはり私は、「自分が今、誰かの供養をできるゆとりがあるなら」、

 

 たとえ繋がりの薄い仏様であったとしても、供養をして差し上げた方が良いと思うのです。

 

 もちろん、まったくゆきずりの他人であれば、これは流石に言いません。

 

 しかし、亡くなられた方のお位牌がその方のお手許にあるということは、

 

 やはり関係性は薄くても、回り回っての縁は存在するということです。

 

 

 であれば、やはり、面倒だなーと思っても、ちゃんとお祀りして差し上げて頂きたいのです。

 

 もしかしたら、質問者様がきちんとその仏様をご供養して差し上げたことが

 

 回り回って、質問者様にも幸いをもたらすこともあるかもしれません。

 

 そんなお話をすると、何を迷信のようなことを真顔で言うんだと

 

 お叱りを受けるかもしれません。

 

 しかし、「自分がした善行の報いも、悪行の報いも、いずれは自分に返ってくる」。

 

 それが基本だと思います。

 

 祀り手のない仏様のご供養をして差し上げることは、とても良いことだと思います。

 

 もうすぐお盆、亡くなられた方々があの世からこの世に戻ってこられます。

 

 どうぞ皆様、大切な方々を思い出しながら、きちんとお祀りして、お迎えして差し上げて下さい。 

 

 短い数分の電話でしたが、その後、色々と考えました。