〇新型コロナ
年代別の感染者数と致死率のグラフであるが、如何せん2021年のデータなので、3学会から報告されている最新の数値とはかけ離れている。
ちょっと前までは、こんなに致死率が高かった。
最近のデータと比較してみると、
40歳未満:0.0% ⇒ 0.6%
40歳以上50歳未満:5.1% ⇒ 1.9%
50歳以上60歳未満:8.5% ⇒ 2.0%
60歳以上70歳未満:20.6% ⇒ 4.1%
70歳以上80歳未満:36.0% ⇒ 6.9%
80歳以上:48.4% ⇒ 11.2%
全体:27.1% ⇒ 6.8%
〇悪性腫瘍
透析患者の死因は、心不全(22.4%)、感染症(21.5%)、悪性腫瘍(9.0%)悪液質/尿毒症/老衰(6.2%)、脳血管障害(5.9%)である。
一般人口では、悪性腫瘍(26.5%)、心疾患(14.9%)、老衰(10.6%)、脳血管障害(7.3%)、肺炎(5.1%)である。
一般人口では悪性腫瘍による死亡が年々増えているが、透析患者においては約9%で推移している。
男女別の悪性腫瘍の種類を見て見ると、男性は腎泌尿器系(46.3%)、消化器系(29.3%)、呼吸器系(14.2%)で、女性は乳腺・内分泌系(27.3%)、消化器系(25.0%)、腎泌尿器系(14.5%)であった。
自分の場合は、腎臓癌と大腸癌を患ったので、まさに1位と2位の悪性腫瘍を罹患したことになる。(汗)
〇腎提供の既往
この調査は、ドナーの安全性に係わる重要なものである。
以前受けた生体腎移植の講演会では、ドナーが透析を受けることになることはないと言われていたが、実体はそうではなかった。
腎提供の有無の回答があった人(236,393人)のうち、115人の方が移植ドナーとして腎臓の提供を行っている。
すなわち、115/236,393=0.049%の人が、腎臓の提供後、透析を行うようになった。
この数字が多いか少ないかは、人それぞれだと思う。
腎臓の提供から透析導入までの平均期間は、20年3ヶ月であった。



