国立新美術館別館(歩兵第三聯隊建物遺構)
この前、国立新美術館に行ってきました〜。
美術館はよく行きます。コロナでいちいち予約するのめんどくさい。フラっと行けるのがよかったのにな。
ところで国立新美術館に別館があるって知ってますか??
私は全然知らなかった。
↑これはお馴染みの美術館ね。
1階ロビーに別館の模型がある。(右下の「ф」みたいなやつ)
これ。
上から見ると日本の「日」の字がデザインされている。
これこそが別館で、「旧陸軍第一師団歩兵第3連隊兵舎」らしい。なんだか長い名前。
よくわからんから超調べてみた!
六本木って昔は軍隊の町だったんだって。
1928年(昭和3年)建設。
1945年に米軍に接収(日本が敗戦し、アメリカに強制的にこの建物を取り上げられた)され、米軍基地として使用される。
1958年 日本に返還。
2001年まで東大の研究所として利用されてたらしい。
2001年っていうとつい最近だからびっくり。
つーか、こんなに古くて大きな建物がこんなところにあったっけと思ったけど、いまは一部だけを残して取り壊されてるそう。
その「一部」というのがこれ。↑
てことで外へ。
あった。
これか。
建物はずいぶん新しそうに見える。
この入り口のスロープ部分のみが異常に古いから、これだけ保存したのかと思ったけど、そもそも2001年まで現役だったわけだから全部当時のものなのかな。それにしても建物自体は新しく見える。
こんな写真をネットで見つけた。
解体中の写真。
まさのこの建物。これを見るとリノベしたんだなーと思う。
弾丸の跡がいくつもくっきり。。。。
若き兵士がここで訓練して戦地へ向かったらしい。
この石畳とハの字のスロープは当時を忍ばせる。
建物は妙に新しい。建て替えてませんかねぇ??
この部分しか残さないなら全部とっぱらっても良さそうな気もするが、、、
全部を壊すのは忍びないのかな。
なんでも、陸軍としては初の鉄筋コンクリートで建築史的にも重要な建物だったらしい。
米軍に接収されてるくらいだから国家の機能とか、すべてにおいて相当な建物だよね。
↑こちらもネットの拾い物。これが当時の全貌。でかい。超でかい。
周りが現在と違って何もないすね。
↑これは1982年の姿。
この頃にはもう周りに建物がいっぱい。
↑1999年(平成11年)。
まさかここに美術館ができるとは、誰が想像できたかな。
2.26事件の舞台ともなったと、何を読んでも書いてあるけど2.26事件自体がよくわからないので、また調べてみようと思います。
何も知らないと、ただの謎の建物だけど、一部でも知ると面白いね。
壊すのが忍びないくらい日本を背負って色々あった建物。歴史をみてきた建物。なんか不思議な気持ちになるな。
曰く付きの建物って市民に愛される建物に生まれ変わる傾向にあるよね。
ベルリンのフィルハーモニーホールなんて語るのもおぞましい場所だったわけだしね。