分野: 心理

評価: 3

 

「喪失」に対する人間の心理を探り、対処法を提示している。

 

喪失とは、心の支えを失うことである。死別、生別、離婚、失恋、老化などであり、大切な人を失ったり能力や健康を失うことも喪失と言える。本書では、人間が遭遇する喪失に如何なるものがあるかを示し、それが心理に及ぼす影響を挙げている。また、喪失と向き合う方法と将来に起こり得る喪失に備える方法を記している。

 

大切な人とはいつかは別れる時がやってくるということを、人間は普段意識せずに過ごしている。それは不慮の事故や病気など、年齢に関係なく起こってしまう場合もある。そしてそれが突然起こった時のショックは大きい。喪失が起こった時の悲しみや絶望を取り除くことは難しいが、それが起こり得ることを覚悟しておくことが、立ち直るまでの時間を小さくしてくれるだろう。本書は、人間の悲しみに優しく寄り添い、喪失との付き合い方に気づきを与えてくれる。

 

楽しく生きる日々の中でも、大切な人を失った後のことを具体的にイメージしておくことが必要なのかも知れない。

 

 

評価
  5:大変面白い、名作
  4:かなり面白い
  3:普通に面白い
  2:あまり面白くない
  1:全然面白くない