分野: 会社

評価: 3

 

ガリガリ君を開発した赤城乳業の躍進の秘密に迫っている。

 

赤城乳業は1961年に創立し、カップのかき氷「赤城しぐれ」をヒットさせる。1981年にガリガリ君を発売した当初は日の目を見ておらずクレームだらけの商品であった。しかし技術的な課題を克服するとともに1984年の猛暑をきっかけに売り上げを伸ばし、今では年間4億本を売り上げる屋台骨となる。赤城乳業の強さの秘密は、若手を大切にし仕事を任せて風通しを良くすることだ。また、「あそびましょ。」をコーポレートスローガンとし、あそび心を忘れずに面白くてくだらないものを出し続けることを目標としている。弱小ではなく「強小」を目指した会社は、もはや中小企業の枠を超える勢いを見せている。

 

若手を会社の原動力とする考え方がとても参考になる。若手に任せるというのは、言うのは簡単であるが実際にはなかなか難しい。入社間もない社員に商品開発や販促を任せることは大きなリスクである。しかし、周りの全員でサポートして危機を乗り越えることで、その経験が成長やモチベーションの向上という好循環につながる。同社では、それが企業風土として当たり前にできているところが強みとなっている。また、本書では主力商品であるガリガリ君の秘密が書かれていて、そちらも面白い。商品そのものだけでなく、売り場の工夫や「小ネタ」を仕込むといったマーケティングにも力を入れていることが分かる。会社づくりや商品づくりの考え方に納得させられる内容である。

 

読みやすく、ビジネスの参考にもなり、読み物としても楽しめる。

 

 

評価
  5:大変面白い、名作
  4:かなり面白い
  3:普通に面白い
  2:あまり面白くない
  1:全然面白くない