今月号の月刊マガジンのDearboysを読んで、これはちょっとスルーできないぞというシーンがありまして、ここに記載します。
この漫画をずっと読んでる人はもう知ってのとおりのことなのですが…。
主人公・哀川和彦は元は常勝王者・天童寺高校のエースで主将(2年の時に)。
しかし父親が創設者(総監督)で兄がコーチ、そしてレギュラーを取るためには他人を蹴落としてでもという気概で仲間意識の少ないバスケ体質が嫌になり転校。
神奈川の無名の瑞穂高校へ転入して、そこで出会った新しい仲間とともにインターハイを目指した。
哀川と父親はもはや絶縁状態(父親が一方的に息子を絶縁)と呼ぶに相応しく、インハイ本戦直前に母親が過労で倒れたことで既婚の姉夫婦とともに帰郷した時も、「自らのエゴで責任を放棄し、逃げ出してしまうような者に哀川家の敷居を跨がせることはできない」門前払い。
まあ、こういう事情があるわけですが…。
とうとう決勝戦、瑞穂と天童寺が対決することになり、いきなり天童寺エースの如月が先制点を取ったのが先月号の終わり。
そして今月、いきなりありえないだろ?という展開が待ち受けていました。
哀川のオヤジが如月に向かって、「そうだ如月、時間をかける必要はない。この第1クォーターで引導を渡してやりなさい」
↑ここまでなら自分のチームの選手に対してのねぎらいの言葉をかけた、で済むのですが…。
その次に息子の哀川を指差して恥ずかしげもなく今年も出場しているその7番に。こんな卑怯者友情ごっこで引き連れてきたようなチームは、我々天童寺が叩き潰してやろうじゃないか」
工エエェェ(´д`)ェェエエ工

ちょっ、コレどうなん!?
哀川のオヤジって総監督であると同時に天童寺高校の校長でもあるんですよ?
これ大人げないだろ?
というかね、このシーンは親子の関係の悪さを表現した、と単純に割り切ってはいけないところでしょう。
肉親とかそういうの関係なしにね。
インターハイという公式な大会で、チームを指揮する監督が、相手チームの選手を罵倒したわけですよ。
これ、どう考えても処分モノでしょ!?
総監督の懲戒免職&天童寺バスケ部1年間対外試合禁止くらいの処分が出ますよね?

(ちなみにRookiesの川藤監督が試合中、相手ベンチに文句を言いにいった時はそれもうキツい処分が下りました><)
なのに、このことについて誰も言及しない。
挙句、メイン記者の二人が「宣戦布告だな(`・ω・´)キリッ」とか。
すんげぇ的外れな意見。

普通、マスコミならこんな暴言が出たら嬉々として飛びつくだろうに。
これが、テニプリみたいなフザけた世界観ならまあ許せるんですが(オィ
シリアスな作品でこんな暴言が容認されるとか、

はっきり言って異常

勝てば官軍と言いますか、「権力」で握りつぶすといいますか、常勝である限りは許されるという展開なのかもしれませんが、逆にこれはもし天童寺が負けた時、厳正な処分が下らないとおかしい。
そして、そういう雰囲気を試合経過とともに出さないと気持ち悪い
さすがに今回ばかりは、ちょっと作者の神経を疑います。