これは何のことか簡単にいうと、円安で受ける良い影響よりも悪い影響の方が大きい状態のことを言うんです。
でも、これって具体的にどういうことなんでしょうか。
普段円安・円高を意識しない人にとっては何のこっちゃという話ですよね。
ここでは個人投資家のわたし、【もちこ】がざっくりと分かりやすく、
- そもそも円安・円高って何?
- 円安になると何が起きるの?
- 円安で起きる悪いことが、私達にどう関係があるの?
この3点を解説したいと思います。
難しくないので、どうぞみかんでも食べながらご覧ください。
円安と円高って何?分かりやすくおさらい
最初に円安・円高についてざっくりおさらいしてみましょう。
(分かってる方はどうぞ飛ばしちゃってくださいね)
円安や円高の大前提として、各国の通貨の価値は、いつも変動していますよね。
例えば、アメリカドル1ドルに対して日本円が100円になったり、101円になったりするように。
これは何故かというと、どの国も経済力や景気が日々変動しているので、通貨の価値は常に一定にできないからです。
通貨の価値は、主にこんな要因で変動しています。
- 経済力
- 金利差
- 景気
- 政策
これはあくまで一部ですが、色んな要因で変わります。
経済力があったり景気が良い国の通貨は人気があって買われるので、価値が上がりやすく、
逆に経済力が低かったり景気が悪い国の通貨は人気がないので売られて、価値が下がりやすいんです。
例えば、
日本の経済って最近微妙よね~、と言われたら円が売られて円安になるし、
最近の日本って景気良くない? という状況だったら円が買われて円高になる
ということですね。
今話題になっている円安とは?
で、今話題になっているのは円安。
つまり、円が安くなってドルの価値が高くなっている状態です。
例えば、
米国の1ドルが日本円の100円の価値だったのに、
米国の1ドルが日本円の200円の価値になってしまう状態のことですね。
見た目で円の値段が高くなっているのに円安? と思うかもしれませんが、1ドルに対する円の価値なので円安になります。ご注意ください。
円安になると何が起きるのか?
では、円安になると何が起きるでしょうか。
実は円安って日本全体に色んな影響を及ぼしてまして、私達の生活にもめちゃ響いてきます。
円安のメリットとデメリットを挙げてみますよ。
円安のメリット
- 海外の人が日本製品を安く買える
→日本製品の需要が増えて、たくさん輸出をしている企業は嬉しい。
- 輸出している企業が海外で稼いだお金を円にするとき、多く利益が発生する。
- 日本円が安いので、海外からの旅行者は増えるかも。
円安で起きるデメリット
- 輸入品が高くなる→日本は輸入品に頼っている部分が大きい
→食品・生活必需品の値上がりすることも。
(特に日本が輸入に頼りがちな資源・エネルギー関連が値上がりする)
- 海外旅行に行く時にお金がたくさん必要になる。
- 輸入するコストが高くなるので、輸入する企業にとっては不利。
(ただしコストの高まりと一緒に商品の値上げができれば、業績が伸びることもある)
なんかこれだけ言われてもピンとこない…と思うかもしれませんね。
具体的に私たちの生活に近いところだと、ガス代・電気代は高くなりがちです。
それから、日本は食料品も多く輸入していて、小麦等やとうもろこし等を輸入するコストが上がれば、それを材料に作られる物の値段も当然上がります。
悪い円安とは何なのか?
で、いよいよ本題です。悪い円安とは何でしょうか。
それは冒頭でもお伝えした通り、円安のメリットよりデメリットが上回る状態が悪い円安です。
じゃあ何で今になってデメリットが多くなったのかというとですね、
今までの日本だと円安って良い影響の方が多かったんです。なぜなら輸出が多かったから。
勿論今でも良い影響はたくさんありますが、最近は以前よりメリットが少なくなってきました。
特に今回の円安のデメリットは主にこんなところが【悪い】と言われています。
- 以前に比べて、輸出を行うことが多い会社(自動車や半導体製造装置など)が、海外で工場を建てて現地で作って販売するようになった。
→円安のメリットが少なくなった。
- 日本が輸入に頼っている液化天然ガス、原油、大豆、小麦等の輸入コストが上がる。
→ガソリン価格や食料品の値上げされる可能性が高くなる。
- 現状だと円安で原材料高になったのに、値上げに踏み切れていない企業が多いため、業績が悪くなる。
業績が悪くなるということはお給料も上げられない。
→物価は上がりそうなのに、お給料は上がりにくい。
これらが悪い円安と呼ばれる主な理由です。
でも、なんで急に円安になってしまったんでしょうか。
なぜ【悪い円安】が起きたの?
今回円安になってしまった原因は、主に日米の金利差にあると言われています。
これはどういうことかというと、
米国では、コロナの影響で大きく落ち込んだ経済を復活させるために金融緩和を行っていました。
主に政策金利の引き下げと、市場にお金を流す量的緩和ですね。
このお陰もあって、米国の経済は徐々に復活してきました。
そこで、最近になって金融緩和を徐々に縮小する動きに変わってきたんです。
でも、日本はどうでしょうか。
ご存知の通り、日本はずっと超低金利の金融緩和を続けており、今後もしばらくは続けられる見通しです。
ということは、
金利の低い日本円の資産をを持つより、金利の高い米国ドルの資産を買いたくなるので、米国ドルがたくさん買われます。
だから金利差によって円安になってしまったわけです。
意外と身近だった【悪い円安】
【悪い円安】と言われても、普段から為替に触れていない限り、何がどうなって悪いのか、いまいち分からなかったりしますよね。
でも、実は私たちの生活とめちゃ親密な関係にあることなので、覚えておくと意外なところで役立ったりしますよ。
ただ注意していただきたいのが、
この内容はあくまで分かりやすさを重視していて、実際はもっと複雑な状況が色々と絡み合って現在の状況を作り上げています。
特に2022年5月現在は、未だ各国で新型コロナの影響も残っており、ウクライナ情勢も緊張感が非常に高い状態です。
なので、日々ニュースにアンテナを張って、様々な情報に耳を傾けておくと良いかもしれません。
では、今回はこのへんで失礼します! また今度。
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