『神の数学』(MAHANANDA)。
本書(本文271頁)は「読書のすすめ」さんのサイトで、お勧めの一冊として上がっていたもの。
著者は、『7つの習慣』を和訳されたジェームス・スキナー氏で、本書のMAHANANDAは氏のヨガネーム。
自己啓発書とはまた違った氏の側面が見れるのでは、と拝読しました。
まず、本書の構成を示しておきたいと思います。
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はじめに
1・宇宙最大の謎、人間の「意識」
2・記憶の罠から脱出する
3・なぜ、宗教が必要なのか
4・神様の実在は証明することができる
5・神の数学、悪魔の数学
6・エゴがあなたを人質にしている
7・英雄の物語を作ろう
8・4つの元型を理解する
9・幸福に向かう道のり
10・死とは何か
あとがき
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本書の中から、気になったところなどを中心に抜き書きしておきたいと思います。
今回は3・「なぜ、宗教が必要なのか」から。
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「道具箱の使い方を間違える人たち」
私たちの数多くの間違いは、道具箱の選び間違いに起因している。
客観的な道具箱で解決するべき問題を、主観的な道具箱で解決しようとしたり、主観的道具箱で解決すべきものを、客観的な道具箱で解決しようとしたりする。
<中略>
普遍的な幸せを達成しようと考えるのであれば、子どもたちへの教育、さらには大人の再教育は、この両方の道具箱を教えるものでなければならない。
特に足りないのが、神話、倫理、歴史、ヒーロー、アクト、芸術、音楽、ダンス、美意識、そして宗教であることに、すでに多くの人は気づいているのではないか。
主観的な道具箱は、その正統な立場を取り戻さなければならない。
私たちの人生が価値を持つためには、私たちの価値観に基づいていなければならない。
そして同時に私たちは、科学的手法に対する理解を深めなければならない。
工学に入っているエレガントなトレードオフも学ばなければならない。
すべての人間は、この2つの道具箱という財産を受け継ぐべきなのです。
(P70~73)
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(2023・12・18読了)