『法然の涙』(町田宗鳳)。
5年前に読了した一冊。
加筆・修正の上、とうこうさせていただきます。
「史料」プラスα自分の考えを伝える手段としての小説。
歴史について、書かれたものというと、その依拠するところは、そのことについて書かれた「史料」であることについては、論を待たないと個人的には思います。
そうした制約を超えて、自身の考え方や思いを伝える手法として、町田氏は小説という手法を考えた。
ご存じのように、町田宗鳳氏は宗教学者。
こういうのって、ありかな、と思います。
小説という手法は用いないまでも、似たようなやり方をとっているのが、井沢元彦氏であると思います。
ともすれば、無味乾燥といえば、書かれた学者の方には失礼にあたるかもしれませんが、小説に落とした方が腑に落ちるというか、しっくりくるケースが本書だと思います。
法然の生涯、そしてその考え方を理解していく第一歩目として読まれるといい小説だと思います。
これを足掛かりに、徐々に専門的な記述のものにシフトしていけばよい、と思います。
私は以前、新書である学者の方のものを読みましたが、匙を投げにかかりました。
小説だと、とっつきやすいと思います。
入門用に小説もあり、そんな思いを抱いた一冊です。
学者の方が書かれた小説もたまにはいかがですか。
(2013・10・14読了)
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