続きます…と書きながらいつまで経っても続きを書かなかった
 3歳児のトリセツ?(1)の続編…

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 「どうしたの!? え、おじちゃんが”バン”した!?」

 食卓の下に潜り込んでしまった姪孫に覗き込んだ姪が聞く。

 ”バン”って叩いたということか!?
 冗談じゃない、触れてもいないのに…濡れ衣だ、誤解だ!!

 「これはもうかえるしかありませんね~」

 不愉快だから帰るって? どこで覚えるんだ!?こんなセリフ…

 3歳児の言動に姪と妹は笑い転げているが、こちらはヘマをしでかし機嫌を損ねたと疑われはしないかと一瞬ひやっとする。


 幼稚園の春休みで姪が妹のところに帰省。
 1日だけ我が家に3人で遊びに来た。

 おもちゃで機嫌よく遊んでやっていたら、突然台所に駆け出していってさっきの有様。
 思い当たる節はまったくなくただただ呆然、あっけにとられるばかり。

 もともと感情の起伏の激しい子で、彼女の周りにはこちらには気づきようもない地雷が敷き詰められているのか。
 「妹が欲しい」といっていた7歳年上の従姉妹も、今回の帰省で一緒にドライブに同行したときはいささか持て余し気味だった模様。


 「ほーらほら、この顔…今から機嫌悪くなるよ!」

 と姪が言う時は感情のスイッチが反転するときらしい。
 それにしても突然の豹変に口からの出まかせ…

 ときおりニュースで幼児虐待や子供へのイタズラの報道があるが、
 子どもの言うことをまともに信じたらなかには冤罪と言うケースもあるだろうな…と、ちらと思ったり。

 親の足元を見る感じで、わざと人前で騒いで要求を通そうとしたりとか、悪知恵もつくこの年齢は可愛さと憎らしさが同じように育っていく時期なんだろう。
 
 人の親となること、子を育てるということは大変なことだなと経験のない自分でも想像はつく。
 想像はつくがこの年頃の子どもは私にとってやはり得体の知れない未知の生物でもある。

 ただ年に2回か3回しか会わない姪の子は責任は無いし、喜びそうなものを買い与えて愛でていればいい…
 要するに「おいしいとこ取り」だ。
 妹も姪も、ほんのたまにしか会わない姪孫と私だから会う時はなるべく機嫌のいいよそ行きの顔だけ見せようとしている気もする。

 「気をつけないと嫌われるよ!」とか冗談半分に牽制球が飛んできたりするし。

 そういう大人の思惑?をよそに今回は短時間の間にも見事に爆発してくれた姪孫だが、仲直りして門から手を振って出ていく姿は愛おしい。
 
 半分天使半分悪魔が次回に会う時はどんなワルに成長しているやら…。(笑)