シェアが100突破!アップルペイが成功していないただ一つの理由 | 平野敦士カールオフィシャルブログ「プラットフォーム戦略®経営講座★」Powered by Ameba

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(株)ネットストラテジー代表取締役アマゾン1位 プラットフォーム戦略他著書多数元興銀マンゆかし会員 

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経営者のための最新戦略・マーケティング思考~プラットフォーム戦略(R)
http://archives.mag2.com/0000255553/?l=zls0bdcda4

 

世の中ポケモンGOの話題でもちきりのようですが早くも利用者数が減少しているとの報道も出ており過熱しすぎるとすぐに醒めてしまう恐れもあるかもしれませんね 

 

元々Googleの社内ベンチャーがスピンアウトして株式会社ポケモンと任天堂で
行っているものですが話題作りのうまさには脱帽です 小生は全く興味がないですが、、ただアップルとGOOGLEはアプリの売上の30%を手にするので(一部は通信会社へ)

相当な収益をあげそうですね

 

集客したい企業からの広告収入は相当大きなインパクトがあると予想します

逆に他のゲーム会社や広告会社は ポケモンGO不況 にならないとも限りませんね

前回の経営学者も知らなかった4つのネットワーク効果 が大変ご好評いただきましてありがとうございました シェアが100突破でした!

今回はアップルのアップルペイが成功していないただ一つの理由 をお伝えします

アップルペイは2014 年10月にティム・クックCEOが大々的にアナウンスしてはじまったスマホ決済サービスです
残念ながらデータで見る限り成功しているとは言いがたい状況です

実は小生は米国アップル本社のアップルペイの責任者の方に会いたいといわれて六本木ヒルズでランチをしたことがあります
正直相当に大変そうでねぎらいました (笑)

で アップルペイのビジネスモデルとしてはアップルが銀行等とアライアンスして決済金額の0.15%を得る契約を結んだ
と言われています(あくまで報道baseです)

アップルペイの仕組みは小生がかつて担当したおサイフケータイの決済とは異なります

つまり非接触NFCでIDを飛ばしてそのIDに紐付いて決済を行うものです ですから決済というよりもID認証に
近いものかもしれません

当初からiPhone6 だけが対応(アップルウォッチも)でしたので普及には時間がかかると思われていました


しかも、お店もNFC対応のPOSやNFC端末のEMV設置がコストがかかることから進んでいません

ただ利用した人の満足度は高いようです 一部のアップルファンにはとても好意的に受け止められています

そして1年以上経った2015年10月時点で 残念ながらiPhone6 を持っている人でもわずか16.6%のひとしかアプリをDLしていない
とのこと 金額にするとカード決済額のわずか1.8%しか使われていないということです(MIT調べ)

ではなぜでしょうか?その答えはただひとつ

プラットフォーム(PF)が成功するかはいかに大きなフリクション(障壁)をそのPFが解決できるか?に依るのですが
そのフリクションがそもそもないから でしょう

合コンの例でも拙著に書きましたが自分で探せるのならば合コンに行く必要はないわけです 価値ある合コンとは自分では出逢えない人に会えるかもしれないからなのでしょう

ではアメリカの決済状況はどうでしょうか?

実際のところアメリカではカードでも認証はお見せの判断でかなりテキトーなのでフリクションはあまりなかったのです
(わざわざオーソリとかサイン確認とかはしない)

つまりアップルペイの解決するフリクションはそもそもあまり存在していなかったのでしょう

日本で電子マネーが普及したのはやはりJR東日本のSUICAの功績が大きいと実感しています


なぜならば元々SUICAはJRの改札機の紙詰まりによる故障を減らしたいという発想から生まれてきたものだからです

そこで死に絶えそうになっていたSONYの電子マネーを採用した(香港ではオクトパスとして

実績がありましたね)のがはじまりです
そして鉄道なので毎日使うためチャージも必然的に行われてたわけです

一方でEDYやその他の電子マネーは、、小生も大手小売りの方とはほとんどお会いしましたが、レジを電子マネーで早く決済させたいというニーズはほとんどありませんでした

 

 専用レーンでもないかぎり実質的には効果が限定される
と考えたからでしょう(POSの改修などのコストもありました)

ではなぜ採用したか? それは拙著でも再三書きましたが マーケティング の一環としての意味を見出したからです
WAONやNANACO はまさに囲い込みであり さらにキャッシュフロー上も前金で入金され利息もつけないでよい
財務上は最高の資金調達手段だったのです

アップルペイはまだはじまったばかりなのでこれからいかに消費者と小売りにとってメリットを提供できるかが
今後の成功のカギになると思います

プラットフォームは最低3年は勝敗はわからないと言われています すぐに収益化するのではなく
いかに交流を活発にしてフリクションを減らすことで普及させることを優先すべきでしょう

Facebookも当初は広告をなるべく排除しましたね 実は成功しているPFは広告を開始するのが3年後や6年後だったりしています
広告はユーザーにとっては目障りなものだからです

今の日本企業ではなかなかそういった決断を下せる経営者はいませんね すぐに収益化したいと考えてしまうからです
しかしそれこそが結果的に普及しない大きな要因だということに多くの経営者は気が付かないのです

あなたのまわりでフリクションが大きなものは何かありませんか?
そこにこそプラットフォーム戦略(R)を適用すれば成功する可能性はかなり高いはずです!

日本では大学やMBAでもほとんど教えられていないプラットフォーム戦略(R)
でも安心してください 以下の動画で誰でも学べます!

【プラットフォーム戦略(R)*入門講座】http://bit.ly/1NTpJ3u
早稲田MBAで行っていた授業のエッセンス初公開!⇒格安ビジネススクール動画公開!
【ITマーケティング】https://goo.gl/c1S5JS
【新規事業開発・ビジネスモデル構築講座】http://bit.ly/1IAmSzT
*㈱ネットストラテジーの登録商標です
それでは皆様もどうぞご自愛ください
平野拝

 

 

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