夫と父が古巣に戻り、

沢山柿をとって帰ってきました。


60年以上生きてきて、  

初めて自宅で干し柿を作りました。




手のひらで柔らかく実を包み、  


皮を剥いて空気や風に委ねる。  


秋の陽に照らされ、少しずつ水分を手放していく柿を見ていると、  

まるで人の一生のようだと思った…



最初は瑞々しく、  


やがて静かに熟し、  


余分を削ぎ落とし、  


最後には、甘さだけが残る。  



この世に生きて、  


体という器があるうちに、

  

まだ見たことのないものに出会い、 

 

感じたことのない風に頬を撫でられたい。  


季節は巡り、  


木々は枯れ、また芽吹く。  


その中で私たちも、幾度となく生まれ変わっている。  


だからこそ、  


今日という日を新しい目で見たい。  


当たり前の風景の中に潜む初めてを見つけていきたい。  




干し柿が教えてくれたのは、  


変化を恐れず、委ねて生きること。  


そして、  


生きているうちにこそ味わえる  


小さな奇跡たちの尊さだった。  


いつでも、深呼吸をして


【今】を見つめれば、


至る所に神聖を感じる。


これも、、、肉体があるからこそ。


今日,目が醒め生きて居る事に


感謝。