本日は、みつまめお気に入りの特撮ヒーロー作品を観たまんま放談する、題して 「みつまめスーパーヒーロータイム」カチンコ

 

 さて、第17弾の今回は・・・

 

「流星人間ゾーン」(1973)

 

 

ゴジラとゾーンファイター

 

 

 東宝制作。1973年4月から9月まで、日本テレビでオンエアされました(全26回)。

 まだ街の個人商店系レンタルビデオ屋さんがあったころ、借りて観た作品です。

 

 東宝映像が、テレビ向けに制作した異色の特撮もので、ウルトラマン系の巨大ヒーローが主役ですが、なんといってもウリは、ゴジラの友情(?)出演です。

 

 7月29日、12年ぶりの邦版ゴジラの新作 「シン・ゴジラ」 公開にちなんで、本作をセレクトしてみました。

 

 もともとはゴジラのテレビシリーズが企画されたらしいですが、さいわいなことにそれは思いとどまったようで(笑)、何話かにゲスト出演してもらうことで落ち着きました。

 

 しかしゴジラがテレビに出た唯一の作品というレアさは、さながら高倉 健さんが地味なドラマにひょっこり出てくれた、みたいなうれしさがありましょう(笑)。

 

 物語は、ガロガの侵略で故郷の星を喪ったピースランド星人の一家族が地球にたどりつき移住するも、次は地球に狙いを定めてきたガロガを迎え撃つべく、長兄・防人 光(青山一也)がゾーンファイターに変身して闘う筋立てです。

 

 

主役の 防人(さきもり)一家 

 

 

 とはいえ、目がいくのはどうしてもゴジラ登場の回で、ガロガの送り込む “恐獣” 相手では、まったく問題にしないほど強さを発揮するのは、怪獣としての格の違いか(笑)。

 

 あまりにゴジラが強すぎるんで、ガロガも自前の恐獣をあきらめ、なんとキングギドラやガイガンに助っ人を頼むという、ぶっ飛んだというか、なんでもありかぃ というような展開でした。

 

 しかも主役のゾーンファイターは、結局キングギドラを倒すことができず、ゴジラの助太刀で宇宙に追っ払うだけ。いやはや、キングギドラの格上ぶりも目立ちました(笑)。

 

 

タッグマッチが多い(笑)

 

 

 制作面では、本多猪四郎さんや福田 純さん、川北紘一さん、中野昭慶さんなど、本家ゴジラで監督・特技監督を務めた大物が参加しており、配役もキリヤマ隊長の中山昭二さんや、天草四郎さん、上月佐知子さんなど70年代に活躍したベテラン俳優が出ている豪華さでした。

 

 

3兄弟は等身大で変身 光のみ巨大化

 

 

 防人一家のうち、子ども三人の光、蛍(北原和美)、明(佐藤賢司)は等身大のまま変身してガロガ雑兵と闘うシーンがあり、仮面ライダー的要素も盛り込んでおります。

 

 地球に移住した異星人が主役ということで、ともすれば陰鬱になりかねない設定のところ、防人家の親しい友人になった城 タケル(小原秀明)の陽性なキャラクターのおかげもあり、いたってライトな作風です。

 

 残念ながら人気は伸びず、半年で打ち切りになってしまったそうで、ストーリー自体は尻切れトンボで終了。しかしこの特異な世界観は、いつの日か再評価されるときが来るんじゃないでしょうか?!

 

 

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