連日『Session』をネタにできて有り難い。昨日のネタは今日のメインセッションだし、昨日のメインセッションはデータサイエンスだし。昨日は多少は新機軸と思えた「コロナ禍での教育への影響を考える」、出演した慶應義塾大学総合政策学部の中室牧子教授がやっている教育経済学はデータサイエンス(データ分析)の典型の手法の一つ、RD(回帰不連続)デザインの実践例と分かったから。しかも回帰不連続デザイン - Wikipediaで正に例示している問題で。
RDデザインを初めて知ったのは『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』ですが、面白く読んだ覚えはあるけど有用さの基準を欠いていたので勉強対象にするか迷っていたのでした。しかし近年データサイエンスがAIの手段として世間に知られて私も「データサイエンス」の勉強を始めた矢先の昨日のことであり。データサイエンスはデータ分析であり、RDデザインは実践の研究で極めて有効と安堵したのです。すると問題は荻上チキ。
極めて優秀なデータサイエンティストを(今回は確かリモート)番組に呼びながら、(解釈)結果だけ聞き出す司会は稚拙と思う。感染者数という生データで右往左往するコロナ禍の現在、中室教授が採用したRDデザインでデータの取り扱い方を学べたのでは。「だから左は駄目なんだ」と私は言い切る。単純に言って荻上のやってることは科学を信じること。しかし科学は立証と論述の過程であり、結果だけ頂戴するのは科学の精神に反する志向と私は考え。
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