「好々爺」、「ヒトラー映画はこれで変わっていく」、観賞後に駅への道すがら思いついた感触ですが、
電車で読んだパンフにも書いてあったことだから、自慢してもいいかと思いましたが。素直に観れば、
そしてこれまでの「ヒトラー映画」の断片でも知識があれば、誰でも思いつける程度。それに私自身は、
ヒトラー映画を1本丸ごと観たのも、スクリーンで鑑賞したのも、初めてであり。
語り手で、秘書官の試験を受けに来たユンゲ女史の面接官の風貌。この好々爺が、
フィクションの登場人物であれば、あるいは他の史実の人間なら、取り立てて問題する事もなし。それが、
世界的にはスターリンと並び歴史上最悪の人物と通っている、彼のヒトラーだからこその衝撃。
彼の起こした災厄を体験していたり調べてしまえば、確かに受け入れがたい描写。しかし人間、
身内には親切にするもので。たとえ雇用者という肉親でない関係であっても、
他人の人生を背負い込んでいるわけだから。
それにしても社会ダーウィニズム、動物の中には助け合って生き残っている種、
それを思い至らなかったことでこの主義は破綻。しかし問題は、なぜ総統に手を掛ける人間がいなかった?
史実だからしょうがないけど、総統を見限ったり裏切ったり、批判する将校はいれど、
なぜ敵意や憎悪の対象にならない? よしんばあってもなぜ実行を。
心酔して同一化していたか、または同一視かな。つまりヒトラーと行動を共にして、
誰もが心にヒトラーを宿らせてしまったため、大元のヒトラーが自決するまで待たねばならず。
それを臆病と、たとえ総統を殺めたことで死後の名声が約束されても、私は断罪する気には…。
五つ星満点で、星五つ!
電車で読んだパンフにも書いてあったことだから、自慢してもいいかと思いましたが。素直に観れば、
そしてこれまでの「ヒトラー映画」の断片でも知識があれば、誰でも思いつける程度。それに私自身は、
ヒトラー映画を1本丸ごと観たのも、スクリーンで鑑賞したのも、初めてであり。
語り手で、秘書官の試験を受けに来たユンゲ女史の面接官の風貌。この好々爺が、
フィクションの登場人物であれば、あるいは他の史実の人間なら、取り立てて問題する事もなし。それが、
世界的にはスターリンと並び歴史上最悪の人物と通っている、彼のヒトラーだからこその衝撃。
彼の起こした災厄を体験していたり調べてしまえば、確かに受け入れがたい描写。しかし人間、
身内には親切にするもので。たとえ雇用者という肉親でない関係であっても、
他人の人生を背負い込んでいるわけだから。
それにしても社会ダーウィニズム、動物の中には助け合って生き残っている種、
それを思い至らなかったことでこの主義は破綻。しかし問題は、なぜ総統に手を掛ける人間がいなかった?
史実だからしょうがないけど、総統を見限ったり裏切ったり、批判する将校はいれど、
なぜ敵意や憎悪の対象にならない? よしんばあってもなぜ実行を。
心酔して同一化していたか、または同一視かな。つまりヒトラーと行動を共にして、
誰もが心にヒトラーを宿らせてしまったため、大元のヒトラーが自決するまで待たねばならず。
それを臆病と、たとえ総統を殺めたことで死後の名声が約束されても、私は断罪する気には…。
五つ星満点で、星五つ!