スタジオ録音としては最後の前作の後、THE STALIN解散後に発売されたアルバム。解散ライヴ、
その模様だから当たり前と言えば当たり前か。録音状態は後年のSTALINの『行方不明』の方が、
断然勝っているとはいえ、メンバーの演奏技術と気合いの入り方は、間違いなくこちらに軍配。
1曲目の「虫」、ライヴで一番気持ちが入る歌とミチロウ本人が言っているように、堂には入った叫び声。
「笑うことさえ出来ないか/笑うことしかできないか/おまえなんて知らない」という部分は、
結果論かも知れないけれど、バブル経済へ向かう日本国への最後通牒という見方をどうしてもしたく。
この尋常でない破壊力を感じ取れれば、ミチロウ自身、充分ロマンチストだと。考えてみれば、
すべての主義者を「ロマンチスト」と喝破した割には。たとえばDEVO(ディーヴォ)のようなシニカルさ、
最後まで持ち合わせず。ということは本来ロマンを求めてしまう自分への戒め、退路を断つこと、
それがミチロウにとってのこの歌の意味。でなければ、あんな迫力ある歌い方を出来ないという認識。
それが演歌にも通底して見える、情念の歌い方。
その模様だから当たり前と言えば当たり前か。録音状態は後年のSTALINの『行方不明』の方が、
断然勝っているとはいえ、メンバーの演奏技術と気合いの入り方は、間違いなくこちらに軍配。
1曲目の「虫」、ライヴで一番気持ちが入る歌とミチロウ本人が言っているように、堂には入った叫び声。
「笑うことさえ出来ないか/笑うことしかできないか/おまえなんて知らない」という部分は、
結果論かも知れないけれど、バブル経済へ向かう日本国への最後通牒という見方をどうしてもしたく。
この尋常でない破壊力を感じ取れれば、ミチロウ自身、充分ロマンチストだと。考えてみれば、
すべての主義者を「ロマンチスト」と喝破した割には。たとえばDEVO(ディーヴォ)のようなシニカルさ、
最後まで持ち合わせず。ということは本来ロマンを求めてしまう自分への戒め、退路を断つこと、
それがミチロウにとってのこの歌の意味。でなければ、あんな迫力ある歌い方を出来ないという認識。
それが演歌にも通底して見える、情念の歌い方。