日本では「怪人」といえばショッカー怪人を指す言葉ですからね。
 池田憲章・高橋信之の編著である『ウルトラマン対仮面ライダー』が指摘するところでは、
仮面ライダー以前の怪人は犯罪者や妖怪の意味。「怪人20面相」がまさに該当。
 そうした日本文化の中で古典的な概念を提示されても、
しかもその性格が弱みを吐くような人間味溢れるものであるならば、
豪華絢爛な映像であるだけに、納得できず。
 悪はもっと悪らしく、デスラー総統やズォーダー大帝、
あるいはギレン総帥のように尊大な存在が希望。
 そのほうが断然メインテーマに合致すると思うのですが。
 BGMでもそのまま演奏されている、ヘヴィメタルであるところのこの映画、
高得点を挙げたいですが、寝ちゃいましたから。
 ちょっと辛目に星三つ半。