昨日は「一日一事」どころではないドタバタの日でした | 恋着、横着、漂着 遊び盛りゆるゆるのびのび60代

恋着、横着、漂着 遊び盛りゆるゆるのびのび60代

2年早く退職して機能と効率のタガを外すことが出来ました。
人生をゆるゆるのびのびと楽しんで味わって行きたいと思う60代です。

 退職後は「一日一事を超えず」をモットーにスローライフを心がけているのだが、昨日はそんなモットーなど吹き飛んでしまう日だった。

 いつものように朝8時頃に起きた。

 まずは好きなことをする。

 秋の独り芝居のひとつ「シャーベット・ホームズの華麗なる推理」の台本をブログに書いた。一応仕上がった。

 

 その間にアルバイト希望先から改めて「契約します」との電話があり、ついては健診を受けるにあたって「希望する医療機関での結果通知にかかる日数を確認しておいて下さい」と改めて伝えられた。

 あまり日数がかかると勤め始めも遅れることになる。

 うむ、なら、花粉症のクスリを処方してもらっている診療所に聞きに行くことにしよう。

 

 次にサボっていた年金受給申請書の記入をする。

 カミサンに「書き終えたら市役所の年金課で確認してもらうといいよ」と言われたので、午前中に記入し一応自己点検も終わって、昼食後に市役所に自転車で向かう。

 対応してくれた職員さんは「厚生年金関係の申請には慣れていないんですが」と言いつつ確認してくれ、年金事務センターにも電話であれこれ確認してくれた。それで、実は64才の時点で受給できる年金が未申請のままで、これからの申請でも間に合うと知らされた。ありがたい。「年金申請用」のための戸籍謄本もとった。

 申請そのものは秩父でもいいとのことで、所沢よりは空いていそうな秩父年金事務所に携帯から電話をかけた。帰りがけの駐輪場からである。面談予約もできた。

 

 さて、その市役所を出て最寄りのセブンイレブンに着く。4コマ漫画をセブンイレブンでスキャンする。

 

 その足で、先日、口頭で秋の独り芝居公演日の仮予約しておいた喫茶店に出向く。

 入店すると、さっそく店主が「予約入れておきましたよ」と声をかけてくれる。

 ありがたい。こちらも、日時や予定演目、自分の電話番号など書き並べた1枚の「申し入れ書」もどきを店長に手渡した。

 店内の装置確認などは後日でいいだろう。コーヒーを一杯いただき、居合わせていた女性と店主の演奏が急に始まり、ちょっと驚いたが、しばしのんびりとできた。

 

 この後、アルバイト先で必要となる「住民票」を駅ビルの市役所出張所でとる。

 市役所でもとれたのだが、「年金は年金、それとは別のアルバイトの用件」とアタマとカラダの仕切り直しのためにここでの手続きにした。

 自転車は駅ビル近くの公営駐輪場に停めた。

 ここを出て、診療所へ健診の結果が出るまでの日数を確認しに行く。

 窓口で尋ねると「1週間程度で出ます」とのことだった。これまでの職場での「事業所健診」では結果通知までに1カ月くらいかかっていたような記憶があったので(いや、そこまでかかってはいなかったか?)、意外に早い。問題なくアルバイト先に提出できると分かった。

 

 

 ・・・といった一日だった。

 自分で好きにやったこともある。市役所から自宅までの自転車のコースにセブンイレブンも喫茶店も駅ビルも診療所もあったから、ついでに色々出来た。

 だから、こんな日はそうはないだろうと思う。

 

 それで思い出したのだが、「アメトーク」というテレビ番組で「せっかち芸人」というテーマの芸人たちのトークがあった。

 実は何度も観なおして独り笑っている。共感の笑いである。

 私もかなりせっかちなのである。

 しかし、退職後、少しずつ修正されて来たという実感もある。

 例に挙げられるのは、赤信号待ちでイライラする、市役所や銀行での番号待ちがじれったい、届いた封筒を開けるのにハサミを取りに行くのが面倒くさい、ひとつのことにじっくり取り組まないなどなどである。

 すべてに対してとまでは行かないが、イライラは減っている。

 そうなのだ。

 「機能と効率」優先の社会システムは、少なくとも、せっかちな人間の傾向に拍車をかける。

 「忙しいこと」と「充実していること」はまるで違うし、相関関係もない。

 だから「一日一事を超えず」の毎日を送りたかったのだが、改めてそんな当たり前のことを実感させられる日となった。

 

 

   ※関連文献  辰濃和男『ぼんやりの時間』